しかも、ペットショップの店員がすごいオススメしてくる...
本当にペット保険って必要なのかな?
詳しく教えてー!
そんな疑問を解決していきます!
こんな方におすすめの記事
- これから犬を飼おうと思っている
- ペット保険がどんなものか知りたい
- ペット保険が自分に本当に必要か知りたい
文章が面倒ならYouTubeでどうぞ!
ペット保険の必要性・メリット・デメリットを徹底解説!
実は、この「ペット保険」に関しての質問。
私がペット業界にいてメチャクチャよく聞かれるんです。
「ペット保険ってなんかアヤしい...」
「そもそもペットに保険って必要なの?」
「ペット保険に加入するか迷っている…」
これからワンちゃんをお迎えする方は、かなり困っている方が多いんではないでしょうか?
そこで、今回は「そもそも保険は必要なのか?」「保険のメリット・デメリットって何なのか?」「どんな人が加入するべきなのか?」ペットショップ店長の目線で詳しく解説していきます。
これから「ワンちゃんをペットショップで飼おうと検討している人」には絶対に知っておいて欲しい知識なので一緒に勉強していきましょう!
現在ワンちゃんを飼っている方も保険の加入を見直すいい機会になると思うので最後まで見ていってくださいね!
では、この後の内容がわかりやすいように早速結論をお伝えします。
結論
基本的にペット保険は必要ない。もし加入するとしたら、病気や怪我のリスクが高い「子犬の時期」と「老犬の時期」に加入する。
犬初心者の方に向けて、わかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までご覧になってくださいね!
執筆者紹介
よっしー(@yosy_blog)
こんな私が、ペット業界にいるからこそお話しできる視点でわかりやすく解説します!
ペット保険の仕組み
まずは「保険の仕組み」を知っておかないと、あなたはペット保険会社に、お金を搾取されるだけの存在になってしまいます。
なので、まずはここから学んでいきましょう。
結論から言ってしまうとペット保険に加入するとあなたは損をします。
大事なのでもう一度言います。ペット保険に加入するとあなたは損をします。
なぜなら保険会社の仕組みが保険会社に利益が出るようになっているからです。
基本的なお金の流れはこんな感じです。
①保険契約者からお金を保険会社が集める。
②お金が必要になった契約者に必要な分のお金を渡す。
これだけ見ると
と、思った人もいると思いますが、残念ながらそれは非常に甘いです。
確かに「大きな病気」や「大きな手術」が必要になった、ごくわずかの一部の契約者は得をすることがあります。しかし99%の人が損をします。
なぜなら保険会社は慈善事業ではなくビジネスで成り立っているからです。
保険会社に限らずの話ですが、会社に利益がないと会社が潰れちゃいますよね。
じゃあ「どこからその利益を出しているの?」と言うと、それは何も考えずに保険を契約してしまっている大多数の人のお金なんです。
ぶっちゃけ、保険会社はそう言うものなんです。
ですので、まずはこう言う仕組みでペット保険が成り立っていると言うことを理解しておいてください。
この大前提が頭の中にある上で、保険のメリットやデメリットを一緒に見ていきましょう!
ペット保険のメリット
先ほどの保険の仕組みを見て「だったら、ペット保険なんて入らない方がいいじゃん!」と思ったかもしれませんが、ちゃんと飼い主やワンちゃんのメリットはあるので紹介していきます。
メリット①「不安」を大幅に減らせる
もう、ペット保険にはいる方のほぼ100%がこれですよね。
「なんで飼い主さんがペット保険に入るか?」って言ったら「とにかく不安」なんです。
「もしワンちゃんが病気になったらどうしよう?」
「高額な治療が必要なときに治療してあげられるかな?」
こんな心配が少なからず出てきますよね。
もし愛犬に万が一のことがあったら、ペット保険に入ってなかったときのショックがかなり大きいですよね。
なので、そうなったときでもペット保険に入っていれば「ショック」「不安」を大きく減らすことができます。
もう、ここは理屈じゃないと思います。理屈でわかっていても「不安」なものは「不安」なんですよね。
メリット②治療の選択肢が増える
これもペット保険に加入する大きなメリットです。
例えば、あなたがお迎えしたワンちゃんに病気が見つかり手術が必要になりました。
しかし手術費用は20万円かかるそうで、今の自分の経済状況を考えると支払うのが難しい状況です。
では、このときあなたはどうしますか?
おそらく、そんな状況でも即答で「20万円出します!」と言う人がほとんどだと思います。
しかし即答とまではいかなくても、ちょっと悩んでしまった方もいらっしゃるんではないでしょうか?
この「治療の選択で悩む時間」をペット保険は解消してくれます。
「愛犬の命が手術で助かるかもしれない!」というときに「お金」が原因で諦めてしまうのは切なすぎますよね。
そんな悲しい選択をなくすためにペット保険は飼い主さんの心強い味方になります。
メリット③病気の早期発見・治療のきっかけになる
ペット保険は「飼い主が病気の早期発見・治療のきっかけ」に大きく役立ちます。
例えばですが、あなたの愛犬の様子がいつもと違います。
「なんかいつもよりちょっと元気がないなー」ぐらいの小さな変化です。
こんなとき、あなたは動物病院へすぐにワンちゃんをつれていきますか?
「まあ、これぐらいなら病院に行かなくてもいいかな!」とか思いませんでしたか?
もしかしたら、その選択がワンちゃんの病気が悪化する原因になるかもしれません。
初期の段階で病院に行っていればすぐに治る病気が、放置をすることで悪化してしまうことはよくあります。
しかし、ペット保険に入っていれば「まあ保険に入ってるからとりあえず病院行ってみようか!」と、病院に行くきっかけになってくれます。
また、飼い主さんのワンちゃんに対する病気の意識も上がるので「病気の早期発見につながる」というわけですね。
とくに子犬のうちは「病気の早期発見・治療」が重要になります。
病気に対する視野を広げるという意味でもペット保険はかなりメリットになると言えますよ。
ペット保険のデメリット
ここまでメリットを解説してきましたが、もちろんデメリットもありますので解説していきます。
デメリット①使わなければ無駄
「ペット保険に入りたくない!」と考えている人のほぼ全てが、これを思っているんではないでしょうか。
そう、保険は使わなければムダ金なんです。
私が知る限り大手のペット保険はすべて「掛け捨ての保険」です。
つまり保険を使わなければお金をドブに捨てるようなものなんです。
仮に保険を月に1回〜2回使ったとしても、毎月支払う保険料よりも安い金額で済んだら「これだったら保険入らなくてもよくない?」って思っちゃいますよね。
もちろん、月に何度も病院に行けば得することもあると思います。
しかし、私は8年以上ペット業界にいますが、8歳を超えたシニア犬ならまだしも8歳以下の子犬・成犬で「毎月病院に通い詰めています!」っていうワンちゃんはほとんど見たことがないですね。
なので、個人的にペット保険は「使わなければムダ」というのは大きなデメリットになると思います。
デメリット②すべての病気が対象にならない
と思っても、ちょっと待ってください!
ペット保険はすべての病気に対して使えるわけではありません。
人間でも「美容整形」とか「人間ドック」は保険が使えませんよね。それと同じです。
保険会社にもよりますが、基本的に「予防」という観点のものは対象外になります。例えばこんな感じです。
保険の対象外例
- 健康診断
- 混合ワクチン
- フィラリア予防薬
- 去勢・避妊手術
- 血液検査
私も「えっ、これも対象外なの!?」と思うものも結構ありました。
「ペット保険ってもっと万能なものだと思ってた」という人は少しがっかりするかもしれません。
しかも、手術でも保険が適用にならないケースもあるので「ペット保険に入っておけば絶対安心!」というわけではありません。
もし保険に加入する場合は、加入前に保険会社の「補償の対象・対象外」をしっかりと確認しておきましょう。
デメリット③通院・入院・手術に限度回数がある
「ペット保険に入ったら何回でも使い放題!」と言うわけではありません。
保険会社がちゃんとバランスが取れるように「限度回数」というものを設けています。
これも保険会社によって回数は違いますが「通院、入院は年に20回前後まで」「手術は年に2回まで」で設定しているところが多いですね。
ここで
と考える方がいると思うのですが、実はその考え方危険です。
確かに保険は使わなければ損ですが必ずしも「使えば使うほど得になる」というわけではありません。
なぜなら、保険会社によっては1年の間に保険を使った回数に応じて来年からの保険料が割増になるところもあるからです。
1番多いと保険料が本来の金額の50%も割増になることもあります。
すると結果的に保険料が高くなってしまい長い目で見たときに大きく損をする可能性があるんです。
ですので、この限度回数と割増料金に関しては保険の大きなデメリットになる可能性が高いので加入前に把握しておくようにしましょう!
ペット保険の落とし穴
私が個人的に思う、ペット保険を知らない方が引っかかりやすい「ペット保険の落とし穴」を紹介します。
この「落とし穴」を見逃すと後で後悔することになるかもしれないので、覚えておきましょう。
保険会社によりますが「免責金額」というものが設定されている保険があります。
まず「免責」とは何かというと「免責=責任から免れる」という意味です。
その名の通り保険会社が責任から免れるために設定されているものですね。
例えば「免責金額が5千円」「保険プランが70%の保険」があるとしましょう。
ちなみに【保険プラン70%=保険会社が70%の金額を負担する】という意味です。
この場合飼い主の負担額はこんな感じです。
<飼い主の負担額>
病院でかかった治療費が5,000円以下
➡︎全額自己負担
病院でかかった治療費が5,000円以上
➡︎5,000円+残りの治療費の金額の30%
ちょっと説明わかりづらいですよね。
先ほどと同じ「免責金額が5千円」「保険プランが70%の保険」でさらに詳しい例を見ていきましょう。
<飼い主の負担額>
病院でかかった治療費が3,000円
➡︎3,000円支払う
※免責金額が5,000円なので5,000円以下の治療費は全額自己負担になる
病院でかかった治療費が30,000円
➡︎5,000円(免責金額)+7,500円=12,500円支払う
※免責金額の5,000円は支払わなければならない。
※治療費30,000円ー免責金額5,000円=25,000円
25,000円×70%=17,500円(保険会社が負担)
25,000円×30%=7,500円(飼い主が負担)
と思った方も多いと思います。
一見そう見えますがメリットもデメリットもあります。
免責金額のメリット
- 保険料が安く済む
月1,000円ほどで加入できるので保険料を安く抑えたい人はかなり嬉しいですね。
ちなみに「免責金額がない保険」は基本的に保険料が高く月3,000円以上かかるところが多いです。
そう考えるとかなりお得に感じると思います。
免責金額のデメリット
- 免責金額以上の治療費にならないと保険が使えない
仮に免責金額を少し超えたとしたとしても保険に入っている旨味はほとんどないと言ってもいいです。
つまり「使いたいときに使えない保険」になる可能性が高いですね。
そのため「免責金額がある保険」がオススメな人はこんな人です。
免責金額の保険がオススメな人
- 高額な治療費の時だけ保険が使えればいい
- 保険の申請や請求が面倒くさい
- 少額の治療費なら自分で払うと割り切れる
ペット保険はいろいろなタイプがあるので、この際資料請求をしてどの保険が自分に合っているのか、いろいろ比べてみてはどうでしょうか?
ペット保険は本当に必要か?
では最後に、結局ペット保険は必要なのかを私なりの考えで紹介します。
結論から言うと基本的にペット保険は必要ない。もし入るとしたら、病気や怪我のリスクが高い子犬の時期と老犬の時期に入る。ですね。
私もペットショップで保険をオススメする立場なので、これを言うと保険会社の営業の方に怒られちゃうかもしれませんが、正直この結論でいいかなと思います。(笑)
私は貧乏性でできるだけ損をしたくないので、ムダなお金を払いたくはありません。
しかし「子犬」「老犬」の時期はケガ病気のリスクが高いです。
なので「保険を使う可能性が高い」「治療が高額になりやすいタイミング」だけ保険に入るという感じですね。
もちろん「これまで保険に入ってたことで本当に助かりました!」という人も見てきているので「保険は100%必要ない!」と言い切るつもりはありません。
しかし、そういう人はごくわずかです。
ペット保険は「高確率で飼い主が損をする可能性が高い」という前提は覚えておきましょう。
しかし、ペット保険に入ることで「飼い主が病気に対する意識を高めたり」「安心を買える」などのお金に変えられないメリットもあります。
保険のメリットデメリットを聞いた上で「やっぱり私には必要だな!」って思う人は、保険に入っていた方がいいでしょう。
大切なのは自分で「メリット」や「デメリット」を知った上で自分で選択するということです。
決して「友達が保険がいいって言ってたから!」とか「ショップの店員がオススメしてきたから!」と他人が言ったことをすべて鵜呑みにしてしまうのはやめましょう。
あなたの生活スタイルやワンちゃんの体質などを考慮した上で「自分には本当にペット保険が必要なのか」をご自身で考えてみてくださいね!
【ペット保険の裏側】ペット保険の必要性・メリット・デメリットを徹底解説!まとめ
今回のまとめはこちらです。
まとめ
- 基本的にペット保険は飼い主が損をする
- ペット保険はお金に変えられないメリットがある
- ペット保険は細かい規約などを見ないと大きなデメリットがある
- 「免責金額」の保険には要注意
- 基本的にペット保険は必要ないがリスクの高いときに加入しておくのはオススメ
私の独断と偏見にまみれていましたが、これからワンちゃんを飼おうと思っている方の参考に少しでもなれば嬉しいです。
あなたがワンちゃんとの幸せなペットライフを過ごせることを応援してます!
他にも個人的にオススメなワンちゃんの用品もご紹介しているので興味があれば参考にしてくださいね!