小さくて可愛いイメージはあるけど、実際に飼うと飼いやすいのかな?
詳しく知りたーい!
そんな疑問を解決していきます!
【初心者入門】マルチーズの飼い方を初めての方向けに徹底解説!
マルチーズといえば、小さくて白いフワフワな毛が特徴的なワンちゃんです。
まっしろな見た目は、可愛さだけでなく上品な印象もありますよね。
マルチーズのように白を基調にした犬種は少なく、愛好家が多いのも特徴です。
しかし私がペットショップに勤めていると、こんな悩みを持っている方が非常に多いです。
- マルチーズを飼う前に何を知っておくべきかわからない
- 飼い方がわからないから、最後まで飼っていけるか不安
- 心配なことが多くて何が心配なのかがわからない
安心してください!
ワンちゃんを飼う際に「何も心配なことはありません!」と言う人はほとんどいらっしゃいません。
始めは誰でも初心者です。
この記事を読めば、あなたがマルチーズを安心して飼える状態になれるよう細かく説明していきますので、最後までご覧になってくださいね!
執筆者紹介
よっしー(@yosy_blog)
こんな私が、ペット業界にいるからこそお話しできる視点でわかりやすく解説します!
初めての飼い方①:マルチーズってどんな犬種?
「抱き犬」マルチーズ
マルチーズには、「抱き犬」という愛称があることはご存知でしょうか?
昔、マルチーズがマルタ島からイギリスに持ち込まれた際に、ヴィクトリア女王や貴族たちに愛されていました。
そのとき、抱っこしても大人しくしている様子から「抱き犬」として親しまれていたんです。
後ほど詳しく解説しますが、マルチーズは昔から甘えん坊な子が多かったようです。
マルチーズが今でも甘えん坊な子が多いのは、遺伝子レベルで組み込まれているからかもしれませんね。(笑)
マルチーズの飼育頭数
国際的愛犬団体ジャパンケネルクラブ(登録頭数は国内最多で世界第2位を誇る国際的なケネルクラブ)の2019年(1月〜12月)犬種別犬籍登録頭数では、マルチーズの登録頭数は8,106頭で10位です。
日本では1968年から1984年まで登録犬のトップで、絶大な人気を誇っていました。
この背景もあり、おじいちゃん、おばあちゃん世代の方たちが、好んで飼っている方が多いですね。
出典:2019年(1月〜12月)犬種別犬籍登録頭数|マルチーズ|一般社団法人 ジャパンケネルクラブ
マルチーズのペットショップ事情
ちょっと前に比べて、マルチーズがペットショップに来る数は、減少している印象が強いです。
お客様からもこんな声が多いです。
「マルチーズって今いないんですか?」
「マルチーズを探してるけど見つからないんです、、、」
理由の1つとしては、マルチーズを繁殖していたブリーダーが、時代とともにトイプードルやチワワの繁殖に移行したことが考えられます。
マルチーズは人気ですが、トイプードルやチワワの方がダントツに人気で家族も決まりやすいからです。
しかし、頭数が少なくなっても人気は衰えていません。
マルチーズは、今のおじいちゃん・おばあちゃん世代で爆発的に人気がでたワンちゃんですので、こんなご年配の方が多いです。
「うちは、昔からマルチーズしか飼ってないんです!」
「マルチーズじゃなきゃ欲しいと思わないんです!」
なので、マルチーズをお迎えする方は「初めてマルチーズを飼います!」よりは、「以前、家で飼ってました!」「今、おばあちゃんの家で飼ってます!」というリピーターの方が多い印象です。
初めての飼い方②:マルチーズの特徴は?
続いては、マルチーズを飼う上で知っておいて欲しい特徴を解説していきます。
マルチーズを飼った後に「イメージと違った、、、」と、ならないために覚えてくださいね。
では、いきましょう!
毛がほとんど抜けない
マルチーズの毛は、フワフワですごく抜けそうな見た目をしていますが、ほとんど抜けません。
ブラッシングで毛のお手入れをするときに、少し抜ける程度です。
ちなみに、毛が抜けるワンちゃんを飼うとこんな悩みが出てきます。
抜け毛の悩み
- 抱っこしたらビッシリ洋服に抜け毛がつく
- つねに床が毛だらけになる
- 外出するときは、コロコロ(掃除ローラー)が欠かせない
- 食器や食べ物に抜け毛がつく
- 抜け毛が部屋の中でただよう
イメージするだけでイヤな顔をする方も多いのではないでしょうか?
でも、安心してください。
マルチーズを飼っても抜け毛で悩むことほぼありません!
お母さんたちは大喜びですね。(笑)
ただし、イイことだけでなくデメリットもあります。
トリミングサロン(ワンちゃんの美容院)に行く必要があります。
毛が抜けないので、カットしないと毛がずっと伸び続けてしまいます。
ちなみに、トリミングのポイントはこんな感じ。
- 1回7,000〜8,000円のカット代がかかる
- 1ヶ月〜1ヶ月半に1回はカットに行く
- 自分でカットもできるが、手間がかかる
カット代は地域にもよりますが、人間よりかかります。(笑)
毛は抜けませんが、マルチーズを飼うなら「維持費」と「お手入れの手間」がかかるので、覚えておいてくださいね。
体臭が少ない
マルチーズの意外と知られていない特徴が、体臭が少ないことです。
個体差はありますが、他犬種に比べて「犬クサさ」「ケモノ臭」は、ほとんどありません。
理由は、真っ白な毛色にあります。
マルチーズに限らず、毛色が白いワンちゃんは色素の細胞が老廃物を出しづらく体臭が出づらい傾向があります。
逆に、毛色が黒いワンちゃんは、細胞が老廃物を出しやすいので体臭が強い傾向にあるんです。
ですので、マルチーズならこんな悩みが減ります。
体臭の悩み
- 家に入ると家の中が犬クサい
- 家具や洋服に、においが染み付いてクサい
- ワンちゃんを触ると手がクサくなる
「犬を飼うと、犬クサさが気になる、、、」という方も多いですが、マルチーズなら気にならなくなるかもしれません。
ただし、マルチーズでもまったく体臭がないわけではありません。
例えば、こんな理由で体臭がでます。
- 散歩や外出の際、汚れがついてしまうから
- ウンチやおしっこが体についてしまうから
- 耳が折れ耳で汚れやすいから
- 涙やけでニオイが強くなるから
- 歳をとると体臭が強くなるから
ワンちゃんである以上、体臭は少なからずあるので体臭に対して理解は必要です。
しかし、体臭はケア用品や定期的なお手入れなどで予防できます。
体臭がひどくなる前に日頃からお手入れをしてあげることが大切ですよ。
初めての飼い方③:マルチーズの性格は?
続いては、マルチーズを飼う上で抑えて欲しい性格を解説します。
性格には個体差がありますが、これまで100頭以上のマルチーズを見てきて感じた性格をご紹介します。
これを知っておけば、マルチーズを飼った後の生活がイメージしやすいと思うので、覚えておいてくださいね。
では、いきましょう!
甘えん坊な子が多い
ペットショップにいる子犬の時期から感じますが、甘えん坊な子はかなり多い印象です。
飼い主さんやお客さんのお話を聞いても、こんな感じ。
「うちの子は、ずっと誰かに密着したがるんです。」
「うちの子は、抱っこが大好きなんです。」
もともとマルチーズは、ダックスフンドや柴犬などの狩猟犬ではなく、昔から可愛がられるための愛玩犬として飼われてきた歴史があります。
その歴史もあって、甘えん坊な性格の子が多い傾向がありますね。
しかし、甘えん坊だからといって甘やかしすぎるのはNGです。
例えばこんなケースがあります。
- 吠えたらフードをあげてしまう
- イタズラをしても許してしまう
- 留守番をさせずに、つねに誰かがワンちゃんの近くにいてしまう
- ワンちゃんが、やりたいようにさせてしまう
このように甘やかしすぎると、飼い主さんを自分より下に見るようになったり、言うことを聞かなくなる可能性があります。
「あのとき、甘やかさなければよかった、、、」
「もっと厳しくしつければよかった、、、」
これまで後悔する飼い主さんを、私は何度も見てきました。
しつけができない飼い主さんの傾向は、何でもかんでも許してしまうことです。
ダメなものはダメ、イイものはイイ、を教えるためにメリハリのあるしつけをしてくださいね。
気が強い子が多い
子犬の時期もそうですが、成犬になっても気が強い子が多いです。
よく聞く飼い主さんの声はこんな感じ。
「うちの子は自分より大きいワンちゃんに立ち向かって行くんです!」
「うちの子は思い通りにいかないと怒るんですよ!」
「うちの子はやられたらやり返すんです!」
意外にも、小さくて可愛らしい見た目に反して気の強い一面があります。
そして「気の強さ」がエスカレートすると、こんな悩みに繋がることがあります。
- 飼い主の言うことを聞かない
- 何に対しても吠えてしまう
- 気に入らないと唸ったり、噛みつく
- 自分が1番だと思い込む
- 自分が勝つまで意地になる
実際に、これで悩まれる飼い主さんは結構いらっしゃいます。
ただ、悩んでいる飼い主さんのお話を聞くとワンちゃん中心のしつけや飼い方をしている方が非常に多いです。
それでは、マルチーズにとって【飼い主=都合の良い人】と認識します。
大切なのはワンちゃんが【飼い主=信頼できる人】と認識することです。
飼い主さんは、ワンちゃんのリーダーであることを自覚して、しつけに向き合ってくださいね。
初めての飼い方④:マルチーズの飼い方ポイント
最後に、マルチーズを飼う上で気をつけて欲しい飼い方のポイントです。
どちらも、早めに習慣づけておかないと、問題行動やトラブルに発展する原因にもなります。
マルチーズを飼った後に後悔しないためにも覚えておいてくださいね。
では、行きましょう!
毛のお手入れは定期的にしましょう!
マルチーズを飼う上で毛のお手入れは欠かせません。
マルチーズは、クルクルな毛質のトイプードルなどに比べて、ストレート気味の毛質なので何もしなくていいと思われがちです。
しかし、マルチーズでも毛のお手入れをしないと毛玉ができてしまうんです。
と思われる方もいらっしゃると思います。
確かに、毛玉と聞いても病気やケガとかではないので困らなそうなイメージはあります。
しかし、毛玉ができることでこんなデメリットがあるんです。
毛玉ができるデメリット
- 通気性が悪くなり蒸れやすく、炎症を起こしやすくなる
- 汚れがたまりやすくなり、皮膚病になりやすくなる
- 毛玉どうしが絡み合って引っ張り、触ると痛がる
- お手入れを嫌がり、飼い主の手がつけられなくなる
- トリミングの際、追加料金を取られる場合がある
実は、毛玉が原因で皮膚病になったり問題行動に発展することがあるんです。
ワンちゃんにとってはマイナスなことしかありません。
しかし普段からお手入れをしていれば、これらはすべて予防できます。
最低限、飼い主さんにやって欲しいお手入れはこんな感じ。
- 子犬の時期からブラッシングを習慣づけてあげる
- 最低でも2日に1回はブラッシングをしてあげる
- 月に1回はシャンプーをしてあげる
- 普段から体をさわり毛玉ができていないかチェックする
お手入れはワンちゃんの健康や飼い主さんとの信頼関係に影響します。
トラブルになる前に、普段から定期的にお手入れをしてあげてくださいね。
散歩は行くようにしましょう!
マルチーズの散歩は必ず行ってあげてください。
ペットショップに5年勤めて感じたのですが、マルチーズの飼い主さんはお散歩に行っている方が少ないように感じます。
飼い主さんから聞く散歩に行かない理由はこんな感じ。
- マルチーズはおとなしいから行かなくていい!
- 体が小さいから行かなくていい!
- 毛が白いから汚したくない!
とくに、綺麗な白い毛に汚れがつくことを嫌がる飼い主さんが非常に多いです。
確かに、一生ワンちゃんを散歩に連れて行かず飼うこともできます。
しかし、散歩に行かないとこんなデメリットがあります。
デメリット
- 接し方がわからず他のワンちゃんに吠えやすくなる
- 恐怖心や警戒心で他人に吠えやすくなる
- 遊び方がわからずワンちゃんの友達ができにくい
- 家の外の世界がわからなくて縄張り意識が強くなる
- 公共の場で大きなストレスを感じやすくなる
これらは、お散歩などで外の刺激に触れないと慣れていきません。
つまり、ワンちゃんが人間社会で気持ちよく過ごすために必要なことがお散歩で学べるんです。
ですので、始めは1回5〜10分のお散歩を週に2〜3回程度行くといいでしょう。
様子を見ながら、回数や時間は調節してあげてください。
ただし、始めは決して無理をさせないでください。無理をさせてお散歩に行くと、散歩自体が嫌いになる可能性があるので要注意です。
「散歩に行く」「散歩に行かない」どちらがワンちゃんにとって幸せかを考えてあげてくださいね。
【初心者入門】マルチーズの飼い方を初めての方向けに徹底解説!まとめ
以上が、「【初心者入門】マルチーズの飼い方を初めての方向けに徹底解説!」の内容になります。
マルチーズは昔から愛されてきた愛玩犬で、ワンちゃんを飼うのが初めての方でも飼いやすい犬種です。
しかし、甘えん坊な性格の子も多いので、必要以上に甘やかしたり、過保護になり外に連れて行かない、なんてことはやめた方がいいでしょう。
後々、飼い主さんが後悔する可能性が大きいです。
マルチーズの特徴や性格をしっかり理解した上でお家にお迎えするようにしてくださいね。
この記事をご覧になって、マルチーズのことを少しでもわかってもらえたら嬉しいです。
あなたが、ワンちゃんとの幸せなペットライフを過ごせますように
他にも個人的にオススメなワンちゃんの用品もご紹介しているので興味があれば参考にしてくださいね!