鼻がつぶれてて可愛いイメージはあるけど、実際に飼うと飼いやすいのかな?
詳しく知りたーい!
そんな疑問を解決していきます!
【初心者入門】フレンチブルドッグの飼い方を初めての方向けに徹底解説!
フレンチブルドッグといえば、ガッチリした筋肉質な体型につぶれた鼻がチャーミングなワンちゃんです。
あのなんとも言えないブサカワ具合は、たまらなく可愛いですよね。
フレブルの顔は1度見たら忘れられないぐらい印象的です。
しかし私がペットショップに勤めていると、こんな悩みを持っている方が非常に多いです。
- フレンチブルドッグを飼う前に何を知っておくべきかわからない
- 飼い方がわからないから、最後まで飼っていけるか不安
- 心配なことが多くて何が心配なのかがわからない
安心してください!
ワンちゃんを飼う際に「何も心配なことはありません!」と言う人はほとんどいらっしゃいません。
始めは誰でも初心者です。
この記事を読めば、あなたがフレンチブルドッグを安心して飼える状態になれるよう細かく説明していきますので、最後までご覧になってくださいね!
執筆者紹介
よっしー(@yosy_blog)
こんな私が、ペット業界にいるからこそお話しできる視点でわかりやすく解説します!
初めての飼い方①:フレンチブルドッグってどんな犬種?
フレンチブルドッグはブルドッグの仲間?
「フレンチブルドッグ」の名前を聞くと「ブルドッグ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
そうなんです。
フレブルは、ブルドッグが小さくなった犬種なんです。
もともとブルドッグは、闘牛と戦うためのワンちゃんでした。
しかし、時代とともに闘牛が禁止になり、フランスにブルドッグが持ち込まれた際に、繁殖を重ねてできたのが「フレンチブルドッグ」なんです。
ちなみに、ブルドッグの見た目はこんな感じです。
確かに、フレブルとよく似ていますよね。
フレンチブルドッグの飼育頭数
国際的愛犬団体ジャパンケネルクラブ(登録頭数は国内最多で世界第2位を誇る国際的なクラブ)の2019年犬種別犬籍登録頭数では、全142犬種中フレブルの登録頭数は10,901頭で5位です。
2006年からの登録頭数データでは、常に10位以内にランクインするほど人気です。
フレブルは、昔から愛されているワンちゃんと言えますね。
参考:犬種別犬籍登録頭数|一般社団法人 ジャパンケネルクラブ
フレンチブルドッグのペットショップ事情
ペットショップでのフレブル人気はかなり高いです。
フレブルがペットショップに来たら、あっという間に家族が決まってしまうことが多いです。
しかし、フレブルはトイプードルやチワワに比べてペットショップに来る頭数がかなり少ないです。
原因はこんな理由。
- 帝王切開で生まれてくる
- 夏場は空輸ができない
このため、フレブルがペットショップに来る地域は限られてきてしまうんです。
すると、フレブルの値段も他犬種に比べて高くなります。
今では、ペットショップの子犬の相場は40万円以上が当たり前です。
フレブルの値段を見るとほとんどのお客さんが、「高い!」とおっしゃります。(笑)
初めての飼い方②:フレンチブルドッグの特徴は?
続いては、フレブルを飼う上で知っておくべき特徴について解説していきます。
私の経験や飼い主さんの話を踏まえて2つご紹介します。
どちらも知っておかないと飼った後で「こんなはずではなかったのに、、、」となってしまうので、覚えておいてくださいね。
では、行きましょう!
体臭が強い
フレンチブルドッグは体臭がかなり強めのワンちゃんです。
個体差はありますが、子犬でも「体臭が強いなー」と思う子は多いです。
確かに、どのワンちゃんでも「犬クサさ」「ケモノ臭」は少なからずあります。
しかし、フレブルはニオイの質が上がります。
口で表現するのは難しいですが、「納豆のような発酵したニオイ」「脂っぽいニオイ」が近いかなと思います。
体臭の主な原因はこんな感じ。
- 脂質肌なので、体が脂っぽい
- 鼻がつぶれているので、フードを食べた後など顔周りが汚れやすい
- 毛が短いため皮膚に直接汚れがつきやすい
- 耳が汚れやすい
体臭は、フレブルを飼う上で必ずついてくる特徴です。
本当にフレブルが好きな方は、「あのクサい臭いが好き!」という方もいらっしゃいますけどね。(笑)
しかし、フレブルの体臭は定期的なお手入れやケア用品などである程度予防することができます。
フレブルは皮膚病などにもなりやすい犬種なので、病気を予防するためにも日頃からお手入れをしてあげるようにしてくださいね。
かなり毛が抜ける
意外と勘違いされている方が多いのですが、フレブルは毛が抜けます。
しかも、少し毛が抜ける程度ではありません。かなり毛が抜けます。
初めてフレブルを飼う飼い主さんはみんな言います。
「こんなに毛が抜けると思わなかった。(笑)」
「家の中が毛だらけになっています、、、」
フレブルを飼う前には、想像できないぐらい毛が抜けてビックリされる飼い主さんが多いです。
フレブルは、ダブルコートと言って下毛(アンダーコート)があるので、毛が抜けてしまうんです。
さらに、フレブルは体重が10kgを超える子も多く、小型犬に比べ表面積が多いため毛が抜ける量も多いです。
どれぐらい毛が抜けるかというと、こんな感じ。
- 抱っこしたらビッシリ洋服に抜け毛がつく
- つねに床が毛だらけになる
- 外出するときは、コロコロ(掃除ローラー)が欠かせない
- 食器や食べ物に抜け毛がつく
- 抜け毛が部屋の中でただよう
これを見て「抜け毛の掃除大変そうだな、、、」「抜け毛が床にあったらイライラしそうだな、、、」という方は、フレブルはオススメしません。
ただし、抜け毛は飼い方次第で量を減らせるので、抜け毛問題によるストレスを最小限にすることができます。
抜け毛が気になる方は、しっかりと対策することで予防できるので、飼育環境を整えてくださいね。
初めての飼い方③:フレンチブルドッグの性格は?
続いては、フレブルを飼う上で知っておいて欲しい性格を解説します。
性格には個体差があるので断言はできませんが、似たような性格はあります。
100頭以上のフレブルを見てきた私の経験や飼い主さんのお話から、共通する性格を2つご紹介します。
どちらも知っておけば、フレブルを飼った後の生活が想像しやすくなるので、覚えておいてくださいね。
では、行きましょう!
甘えん坊な子が多い
フレンチブルドッグは、甘えん坊な子がとても多いです。
ペットショップでもそうですが、お家にお迎えした後も飼い主さんにベッタリなんです。
飼い主さんの声はこんな感じ。
「うちの子は、つねに誰かに密着するのが好きなんです。」
「家族が家に帰ってくると、飛び跳ねて喜びます。」
フレブルは、ガッシリしててちょっと怖い印象もありますが、見た目に反して人が大好きな子が多いです。
フレブルを飼った後に、そのギャップにキュンとする飼い主さんも少なくありません。
しかし、甘えん坊の性格が原因でいろいろな問題が起きてしまいます。
実際にあるのは、こんな問題。
- 人間の食べ物をあげてしまい肥満になる
- しつけを厳しくできずワガママになる
- 過保護になりすぎて言うことを聞かなくなる
どれも、ワンちゃんと飼い主さんにとってマイナスにしかならない問題です。
私は、フレブルに限らずこの問題で悩む方を何百人も見てきました。
あなたは、これを見て「私は絶対大丈夫!」と言いきれますか?
ワンちゃんを可愛がることは大切ですが、「かわいがる」と「甘やかす」は違います。
甘やかすしつけではなく、可愛がるしつけを心がけてくださいね。
フレンドリーな子が多い
フレンドリーな子が多いのも、フレンチブルドッグの性格に共通します。
ペットショップの子犬のフレブルで、他の犬や人に対して過剰に吠えたりする子は少なく感じます。
私のお客さんや飼い主さんの声はこんな感じ。
「人が好きで、誰にでも近づいていくんです。」
「他のワンちゃんに、自分から遊びに誘いに行きます。」
「自分から行きすぎて、他のワンちゃんに逃げられちゃうんです。」
フレブルは「1人で遊ぶ」よりも「一緒に遊ぶ」が好きな子が多いんです。
フレブルを飼ったら、想像以上のフレンドリーさにビックリするかもしれません。
ただし、すべてのフレブルがフレンドリーなわけではないです。
人間と同じで、関わりを作るのが苦手な子もいます。
そのため、社会性を身につけるために子犬の頃からトレーニングが必要不可欠です。
やって欲しいのはこんなトレーニング。
- 散歩は必ず行くようにする
- いろいろな人に体をさわってもらう
- ドッグランなどで他のワンちゃんと遊ぶ機会を作る
やること自体は簡単ですが、意外とできていない飼い主さんが多いですね。
飼い始めた頃はフレンドリーでも、他人や他のワンちゃんと接する機会がなければ、怖がったり接し方がわからなくなるのは当然です。
ワンちゃんだけでは、散歩にも行けないし他の人にさわってもらうこともできません。
フレブルのフレンドリーな性格を保てるように、責任を持って飼い主さんが環境を作ってあげてくださいね。
初めての飼い方④:フレンチブルドッグの飼い方ポイント
最後に、フレブルを飼っていく上で注意して欲しいポイントを2つ解説します。
フレブルと飼い主さんに負担がかからず、お互いが快適に生活していくためのポイントなので、覚えておいてくださいね。
では、行きましょう!
噛む力が強い
フレンチブルドッグの噛む力は小型犬に比べてかなり強いです。
ペットショップの子犬の時期でも、噛む力が強く手に傷ができることもよくあります。
もちろん、フレブルに悪気はなく興奮したり遊びたくて甘噛みをしている子がほとんどです。
しかし、子犬が成犬になった後はどうでしょうか?
以前、こんな事故が起きたのはご存知でしょうか。
ソウル市江南(カンナム)区の高級マンションのエレベーターで、50代の女性が扉が開いて飛び込んできたフレンチブルドッグにすねを噛まれた。女性は噛まれたことが原因とみられる敗血症で死亡した。
日本ではありませんが、フレブルが噛んだことによる死亡事故も起きているのです。
飼い主のいい加減な飼育環境が引き起こした悲しい事故です。
ですので、飼い主さんはフレブルが事故を起こさないように特に厳しいしつけをすることが大切です。
例えばこんな感じ。
噛まないようにするしつけ
- 子犬の時期から人に慣れさせる
- 子犬の時期から他のワンちゃんに慣れさせる
- 「飼い主が上」という上下関係を認識させる
- 外出する際は必ずリードかハーネスをつける
- 噛んでイイものと噛んではいけないものの区別をつける
フレブルの噛む力は100kgを超えると言われています。
本気になれば、人間の骨を砕くなんて朝飯前です。
フレブルを飼う際は、大事故につながる可能性があるということを理解しておいてくださいね。
維持費が高い
実は、フレンチブルドッグの維持費は他犬種に比べても高いんです。
では、何が高いかと言うと下の通り。
- 食費
- 光熱費
- 消耗品
- 治療費
- 保険料
維持費が高い詳しい理由は、内容が盛り沢山なため関連記事を作りました。
こちらからどうぞ。
【初心者入門】フレンチブルドッグの飼い方を初めての方向けに徹底解説!まとめ
以上が、「【初心者入門】フレンチブルドッグの飼い方を初めての方向けに徹底解説!」の内容になります。
フレブルは、体臭が強かったり、維持費が高かったり、お世話が大変な面もありますが、性格は温厚でフレンドリーな子が多く比較的飼いやすいワンちゃんです。
ただし、体重は10kgを超える子が多く意外と大きくなります。体が大きいと噛む力が強く大きな事故に繋がりかねません。
フレブルの特徴や性格をしっかり理解した上でお家にお迎えするようにしましょう。
この記事をご覧になって、フレンチブルドッグのことを少しでもわかってもらえたら嬉しいです。
あなたが、ワンちゃんとの幸せなペットライフを過ごせますように
他にも個人的にオススメなワンちゃんの用品もご紹介しているので興味があれば参考にしてくださいね!