どっちも良いところがあるのは分かるけど、どっちがイヌは幸せなんだろう?
そして自分は「多頭飼い」と「1頭飼い」どっちが合ってるのかな...
誰か詳しく教えてー!
そんな疑問を解決していきます!
こんな方におすすめの記事
- イヌの「多頭飼い」と「1頭飼い」を迷っている
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【徹底比較】結局イヌは「多頭飼い」と「1頭飼い」どっちがいいの?
私は8年以上ペット業界にいますが、この質問は耳にタコができるほどされてきました。
- ワンちゃんの幸せを考えたら1頭で飼ったほうがいいのかな?
- でも、留守番中は1頭だとかわいそうだから友達がいたほうがいいよね?
こんなふうに悩んでる飼い主さんはメチャクチャいらっしゃいましたね。
どちらも「愛犬の幸せ」を願ってのことなので、なかなか悩みますよね。
しかも、先住犬の幸せのために、2頭目のワンちゃんをお迎えしたのに「先住犬と全然仲がよくならなかった…」なんて考えると、どっちが正解なのかもっとわからなくなってしまいます。
「愛犬1頭に全力で愛情を注いであげたい気持ち」と「愛犬の友達を増やして別の形の幸せも感じさせてあげたい気持ち」その両方がぶつかって葛藤してしまうのは本当によくわかります。
そこで、今回はこれから「多頭飼い」か「1頭飼い」を迷っている方に向けて、あなたにどちらが合っているのかをわかりやすく解説していきます。
では、この後の内容がわかりやすいように早速結論をお伝えします。
結論
<多頭飼いのメリット>
- イヌも飼い主も充実感が増える
- 先住犬も飼い主も依存が減る
- 飼い主のペットロス対策になる
<1頭飼いのメリット>
- 先住犬にお金を気にせず使ってあげられる
- 先住犬に余計なストレスがかからない
- 融通が利きやすい
<多頭飼いがオススメな人>
- 経済的に余裕がある人
- イヌ同士の掛け合いなどで愛犬の生活に厚みを持たせたい人
- イヌも飼い主もお互いが依存していると感じる人
- 絶対ペットロスになりそうだと自覚している人
<1頭飼いがオススメな人>
- 先住犬の生活の質を高くしてあげたい人
- 先住犬の生活を変えてストレスを与えたくない人
- 高齢犬や持病を持っている犬を飼っている人
- 多頭飼いをしたとき融通が利かなくなるのが不安な人
イヌ初心者の方に向けて、わかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までご覧になってくださいね!
執筆者紹介
よっしー(@yosy_blog)
こんな私が、ペット業界にいるからこそお話しできる視点でわかりやすく解説します!
「多頭飼い」のメリット
まずは、多頭飼いのメリットから見ていきましょう。
私が思う多頭飼いのメリットはこんな感じです。
多頭飼いのメリット
- イヌも飼い主も充実感が増える
- 先住犬も飼い主も依存が減る
- 飼い主のペットロス対策になる
順番に解説していきます。
イヌも飼い主も充実感が増える
ワンちゃんが1頭の場合、ワンちゃんが自分だけで遊べることはどうしても限られてきます。
例えばですが「2人兄弟の子供」と「一人っ子の子供」をイメージしてみてください。
2人兄弟の子供だと、家にいても2人でゲームをしたり、一緒に追いかけっこをしたり、兄弟同士で会話をすることができますよね。
でも、「一人っ子の子供」はそれができません。
1人でゲームをしたり、1人遊びをすることはできますが、1人で遊ぶにはどうしても限界があります。
ワンちゃんもそれと全く同じで、1頭でいるよりも、2頭以上でいたほうができることが確実に増えます。
一緒におもちゃで遊んだり、イヌ同士でしかできないコミュニケーションを取ることができたりしますよね。
その結果「多頭飼い」では、1頭で味わえなかった経験や刺激をたくさん与えてあげることができます。
ですので、先住犬だけでなく新しく迎えるワンちゃん、飼い主さんも、より充実した生活を送ることができるというわけですね。
先住犬も飼い主も依存が減る
これは「先住犬が飼い主さんを大好きすぎて困っている方」には、かなり嬉しいメリットです。
ワンちゃんを1頭で飼っていると、飼い主さんの愛情がすべて先住犬に注がれる形になります。
その結果、ワンちゃんが飼い主さんに依存してしまっているケースがかなり多く見受けられます。
例えばこんなケースですね。
- 常に飼い主にベッタリくっついてる
- 1人になると寂しそうにずっと鳴く
- 留守番させると物を壊す
これらは、よく『分離不安』と言われる症状です。
似たような症状で悩まれた方も少なくないんじゃないでしょうか?
しかし、多頭飼いをすることでこれらの症状が改善される可能性があります。
先住犬に飼い主以外の依存相手ができるので「依存先が分散されるイメージ」ですね。
なので、ワンちゃんも変に飼い主に執着しづらくなるので、愛犬の生活に余裕ができたりします。
個人的に私がさらにメリットと思ってるのは「飼い主も先住犬だけに依存しなくなること」です。
「分離不安」はワンちゃんだけの問題に思われがちですが、飼い主にも問題があるケースがほとんどです。
私の経験上、飼い主が過保護に世話をしすぎてしまい、ワンちゃんが飼い主に依存してしまうことが本当に多いですね。
ですので、多頭飼いをすることで先住犬も飼い主も、良くも悪くもお互いに依存しなくなるので、ゆとりを持ったちょうどいい関係で生活することができますよ。
飼い主のペットロス対策になる
この「飼い主のペットロス対策になる」は、多頭飼いをするメリットの中で1番大きなメリットだと個人的に思っています。
ちなみに、「ペットロス(症候群)」とはペットを失うことで精神的・身体的不調が出ることを言います。
では、これもイメージしてもらうとわかりやすいと思います。
例えば、今あなたは愛犬を15年間1頭飼いしている状態です。
愛犬はあなたにとって太陽のような存在でいつも元気をもらっており、毎日幸せな生活を送っていました。
しかし、ある日原因不明の病気で突然愛犬がなくなってしまいました。
あまりにも突然だったので、最後の挨拶もできず、ずっと心の中にモヤモヤが残っている状態です。
では、あなたはこの状況で、明日から愛犬がいたときと同じように元気に日常を過ごすことができるでしょうか?
おそらくほとんどの方がNOだと思います。
しかし、逆に愛犬がもう一頭あなたの隣にいたらどうでしょうか?
- この子の為にもいつまでも悲しんでられないよね!
- この子がそばにいてくれるから頑張れる!
こんな気持ちになりませんか?
多頭飼いは、先住犬にはもちろんですが、飼い主さんの大きな精神的な柱にもなるんです。
ですので、多頭飼いはペットロスが心配な方に、ぜひ検討してほしい選択肢ですね。
ペットロスに関しては下の記事で詳しく解説してるので興味があればご覧になってくださいね。
「1頭飼い」のメリット
では、続いて「1頭飼い」のメリットを見ていきましょう。
私が思う1頭飼いのメリットはこんな感じです。
1頭飼いのメリット
- 先住犬にお金を気にせず使ってあげられる
- 先住犬に余計なストレスがかからない
- 融通が利きやすい
順番に解説していきます。
先住犬にお金を気にせず使ってあげられる
当然ですが、「多頭飼い」をするよりも「1頭飼い」の方が飼育費用はかかりません。
ちなみに、あなたはワンちゃんの生涯にかかるお金ってどれぐらいかご存じでしたか?
一般社団法人ペットフード協会の調査によると、犬にかかる生涯のお金は平均で『¥2,517,524』というデータが出ています。
つまり、ワンちゃん1頭で約250万円の飼育費用がかかります。
ですので、ワンちゃん2頭で約500万円、3頭で約750万円ということですね。
こうやってみると、ワンちゃんを飼うには決して安くないお金がかかることがわかります。
「多頭飼い」だと、どうしても頭数分の「治療費」や「食費」などを考慮しないといけないですが、1頭だとその心配はありません。
1頭の愛犬のために、できることを全部してあげられます。
つまり「1頭飼い」のいいところは、多頭飼いでかかる分のお金を、1頭の幸せのために全力で注いであげられるところですね。
ですので、1頭飼いは先住犬にお金を気にせず使ってあげられるので「愛犬と飼い主の幸福度」が高くなる可能性がありますよ。
先住犬に余計なストレスがかからない
「多頭飼い」をするということは、先住犬の生活環境を大きく変えることになります。
例えば、突然何の説明もなしに、あなたの家に家族と全く面識のない子供が急に家族になるって言ったらどう思いますか?
しかも、あなた以外の家族は、その子供を可愛がっていて、その子供専用の部屋まで用意されてたらどうですかね?
「急に赤の他人とこれから一緒に暮らしていくの?」って考えたらめちゃくちゃストレスを感じそうじゃありませんか?
それとほぼ同じことを「多頭飼い」するときに、先住犬が感じています。
しかもワンちゃんによっては、後から来たワンちゃんに嫉妬をしたりすることもあります。
もちろん、犬同士もその後一緒に遊んだり、生活を共にすることで、少しづつ仲良くなったりしていきます。
しかし、先住犬が今までしてきた生活が大きく変わるのは間違いありません。
そして、それがノーストレスで適応できるワンちゃんは多くないはずです。
逆に「1頭飼い」なら、引っ越しなどをしない限り生活環境が大きく変わることはないので、わざわざ掛けなくてもいいストレスを与えずにすみます。
ですので「1頭飼い」は先住犬に余計なストレスを与えないための1つの選択肢と言えますね。
融通が利きやすい
シンプルですが、これもかなり大きいメリットだと思います。
「1頭飼い」は何をするにも本当にラクです。
ちょっと散歩をする時も動物病院に行く時も、1頭なら飼い主さん1人でも問題なく外出することができます。
しかし、多頭飼いの場合ちょっと話は違ってきます。飼い主1人でできていたことが、できなくなってしまうケースがあります。
例えばこんな場合ですね。
多頭飼いでできなくなること
- 動物病院に行くとき2人じゃないと連れて行けない
- 2頭の散歩のペースが違うから別々のタイミングで行く必要がある
- 旅行のとき2頭同時にホテルに預ける必要がある
- 引っ越しのとき2頭同時に飼える物件を探す必要がある
- 災害のとき2頭同時に避難させなければいけない
ちなみに、今回は「2頭」の場合で話していますが、これが「3頭」「4頭」ならどうでしょうか?
しかも、これが小型犬の「チワワ」ではなく、体重が10kgを超える「柴犬」や「フレンチブルドッグ」もしくは体重が30kgを超える「ゴールデンレトリバー」ならどうでしょうか?
想像するだけでメチャクチャ大変そうですよね。
しかし「1頭飼い」の場合なら、その心配を最小限にすることができます。
つまり、言葉を選ばずにいうと「愛犬によって飼い主の行動の制限がかかりにくい」ということですね。
ですので、1頭飼いをするなら「融通が利きやすくなる」ことも大きなメリットだと覚えておいてください。
多頭飼いがオススメな人
では、「多頭飼い」と「1頭飼い」のメリットがわかっていただけたと思いますが「自分にはどっちが合っているかわからないよ!」という方もいらっしゃると思うので、それぞれオススメな人を解説していきます。
まずは「多頭飼い」がオススメな人から見ていきましょう。
私が思う多頭飼いがオススメな人はこんな人です。
多頭飼いがオススメな人
- 経済的に余裕がある人
- イヌ同士の掛け合いなどで愛犬の生活に厚みを持たせたい人
- イヌも飼い主もお互いが依存していると感じる人
- 絶対ペットロスになりそうだと自覚している人
順番に見ていきましょう。
経済的に余裕がある人
大前提ですが、経済的に余裕がなければ「多頭飼い」は諦めてください。
無計画に「多頭飼い」をしてしまうと、飼い主はもちろん先住犬や新しく迎えるワンちゃんも不幸にしてしまいます。
「多頭飼い」だけがワンちゃんの幸せとは限りませんよ。
イヌ同士の掛け合いなどで愛犬の生活に厚みを持たせたい人
「多頭飼い」をすれば、愛犬同士での掛け合いが見られます。
「仲良く寝ること」もあれば「喧嘩をすること」もあると思います。
良くも悪くもこれは「1頭飼い」では絶対できない経験です。
「多頭飼い」は、飼い主もワンちゃんも、生活に厚みが出ることは間違いないので、そんな生活を送りたい人にはオススメです。
イヌも飼い主もお互いが依存していると感じる人
飼い主が「お互いが依存し合ってるな…」と感じるなら、多頭飼いはアリです。
お互いの距離感が近すぎると、どうしても「依存関係」になりがちです。
「多頭飼い」なら、近すぎる距離感を一定にしてくれるので、かなり効果的だったりしますよ。
絶対ペットロスになりそうだと自覚している人
自分が絶対ペットロスになるという自覚がある人にも「多頭飼い」はかなりオススメです。
何度も言いますが、ペットロスになったとき、自分のそばに愛犬がもう1頭いるかいないかで、心の持ち方に天と地ほどの差があります。
「多頭飼い」は、間違いなく飼い主の心の支えになるはずですよ。
1頭飼いがオススメな人
では続いて、同じように「1頭飼い」がオススメな人を見ていきましょう。
私が思う「1頭飼い」がオススメな人はこんな人です。
1頭飼いがオススメな人
- 先住犬の生活の質を高くしてあげたい人
- 先住犬の生活を変えてストレスを与えたくない人
- 高齢犬や持病を持っている犬を飼っている人
- 多頭飼いをしたとき融通が利かなくなるのが不安な人
順番に解説していきます。
先住犬の生活の質を高くしてあげたい人
「1頭飼い」は、先住犬だけに惜しみなく愛情やお金を注ぐことができます。
飼い主の愛情はもちろんですが「高級なフード」や「高額な治療費」など、飼育費用がかからない分、1頭飼いの方が選べる選択肢も増えます。
先住犬だけの生活の質を極限まで高めたい方は「1頭飼い」がオススメですね。
先住犬の生活を変えてストレスを与えたくない人
「多頭飼い」は良くも悪くも先住犬の生活に変化を与えます。
その変化が先住犬にとって余計なストレスになってしまい、結果的に「多頭飼い」をすることが愛犬にとってマイナスになる可能性もあります。
ですので、先住犬の余計なストレスを最優先に考えるなら「1頭飼い」をするのもいいかもしれませんね。
高齢犬や持病を持っている犬を飼っている人
先住犬が高齢だったり、持病を持っている場合も「1頭飼い」がオススメです。
先ほども説明した通り「多頭飼い」は少なからず先住犬にストレスを与える可能性があります。
とくに、高齢犬は若いイヌの体力やテンションについて行けなかったり、持病がストレスによって悪化するリスクもあります。
なので、無理をして「多頭飼い」をせずに、「1頭飼い」をしてあげることも選択の一つですよ。
多頭飼いをしたとき融通が利かなくなるのが不安な人
多頭飼いで融通が利かなくなるのが不安な人は「1頭飼い」がいいでしょう。
「多頭飼い」をすると、気持ちではやりたくても物理的にできないことがどうしても増えます。
しかも、それは飼い主に何かあった場合や災害時などでは、相当大きな負担になることも事実です。
ですので、万が一の時があった場合をイメージして「自分には多頭飼いは無理だな…」と思うぐらいなら、「1頭飼い」を強くオススメしますよ。
【徹底比較】結局イヌは「多頭飼い」と「1頭飼い」どっちがいいの?まとめ
今回のまとめはこちらです。
多頭飼いのメリット
- イヌも飼い主も充実感が増える
- 先住犬も飼い主も依存が減る
- 飼い主のペットロス対策になる
1頭飼いのメリット
- 先住犬にお金を気にせず使ってあげられる
- 先住犬に余計なストレスがかからない
- 融通が利きやすい
多頭飼いがオススメな人
- 経済的に余裕がある人
- イヌ同士の掛け合いなどで愛犬の生活に厚みを持たせたい人
- イヌも飼い主もお互いが依存していると感じる人
- 絶対ペットロスになりそうだと自覚している人
1頭飼いがオススメな人
- 先住犬の生活の質を高くしてあげたい人
- 先住犬の生活を変えてストレスを与えたくない人
- 高齢犬や持病を持っている犬を飼っている人
- 多頭飼いをしたとき融通が利かなくなるのが不安な人
私の独断と偏見にまみれていましたが、これからワンちゃんを飼おうと思っている方の参考に少しでもなれば嬉しいです。
あなたがワンちゃんとの幸せなペットライフを過ごせることを応援してます!
他にも個人的にオススメなワンちゃんの用品もご紹介しているので興味があれば参考にしてくださいね!