体が小さくて飼いやすいイメージはあるけど、実際に飼うとどうなんだろう?
詳しく知りたーい!
そんな疑問を解決していきます!
文章が面倒ならYouTubeでどうぞ!
ポメラニアンの飼い方をペットショップ店長が徹底解説!
ポメラニアンといえば、フワフワな毛に上品な見た目が特徴的なワンちゃんです。
ちょっと前にテレビCMで起用されてから、さらに人気が出ました。
現在でも、人気は衰えず子供から大人まで大人気な犬種です。
しかし私がペットショップに勤めていると、こんな悩みを持っている方が非常に多いです。
- ポメラニアンを飼う前に何を知っておくべきかわからない
- 飼い方がわからないから、最後まで飼っていけるか不安
- 心配なことが多くて何が心配なのかがわからない
安心してください!
ワンちゃんを飼う際に「何も心配なことはありません!」と言う人はほとんどいらっしゃいません。
始めは誰でも初心者です。
この記事を読めば、あなたがポメラニアンを安心して飼える状態になれるよう細かく説明していきますので、最後までご覧になってくださいね!
執筆者紹介
よっしー(@yosy_blog)
こんな私が、ペット業界にいるからこそお話しできる視点でわかりやすく解説します!
初めての飼い方①:ポメラニアンってどんな犬種?
ポメラニアンの祖先は?
ポメラニアンと聞くと小さいイメージがあると思いますが、実は大型犬のサモエドが祖先ということはご存知だったでしょうか?
サモエドはロシアのシベリア地方で、猟犬、番犬だけでなく、そりを引く犬としても活躍していたワンちゃんです。
ちなみに見た目はこんな感じです。
大きいですよね。(笑)
サモエドの平均体重は15〜30Kgと言われています。ポメラニアンの平均体重が2〜4Kgと考えると、すごく差がありますよね。
このサモエドを品種改良していった結果、ポメラニアンが生まれました。
ポメラニアンの飼育頭数
純血種の登録などを行っている、国際的愛犬団体ジャパンケネルクラブ(登録頭数は国内最多、世界第2位を誇る国際的なケネルクラブ)の2019年犬種別犬籍登録頭数によると、ポメラニアンの登録頭数は、全142犬種中、18,841頭で4位です。
2008年の登録頭数データから4位をキープしていて、現在でも人気が衰えず愛されている犬種です。
ポメラニアンのペットショップ事情
ペットショップでもポメラニアンの人気は非常に高いです。
お店に来ると、すぐに家族が決まってしまう印象が強いですね。
やはり、あの毛玉のようなフワフワな見た目に一目惚れしてしまう方は多いです。
よくお客様から言われるのはこんな声。
「この子、タヌキみたい!」
「この子、キツネにそっくり!」
「犬っぽくないところがカワイイ!」
犬とは別の生き物に例えられることが多いです。(笑)
そんな犬っぽくない見た目が、ポメラニアンの魅力の1つでもあるんです。
そして、お客様がポメラニアンに持っているイメージはこんな感じ。
- ポメラニアンって吠えるんですよね?
- ポメラニアンはうるさいイメージがあります。
- すごく元気な子が多いですよね?
飼いやすいイメージよりは、元気でうるさいイメージを持たれている方がけっこういらっしゃいます。
そうは言いながらも、最終的にポメラニアンにメロメロになってお迎えしちゃう方も多いですけどね。(笑)
出典:2019年(1月〜12月)犬種別犬籍登録頭数|犬種別犬籍登録頭数|一般社団法人 ジャパンケネルクラブ
初めての飼い方②:ポメラニアンの特徴は?
続いて、ポメラニアンを飼う上で知って欲しい特徴を解説していきます。
ポメラニアンを飼った後に「こんなはずではなかったのに、、、」と後悔しないためにも、ぜひ覚えてくださいね。
ではいきましょう!
毛がかなり抜ける
あのフワフワなポメラニアンを見るとわかりますが、かなりの毛が抜けます。
小型犬の中では毛の抜ける量はトップクラスと言ってもいいでしょう。
チワワやダックスフンドの毛に比べて、空気を含んでいるように軽い毛のため、簡単に空中に舞いやすく、抜けやすい毛質をしています。
ちなみに、どれぐらい抜けるかというとこんな感じ。
- 抱っこしたらビッシリ洋服に抜け毛がつく
- つねに床が毛だらけになる
- 外出するときは、コロコロ(掃除ローラー)が欠かせない
- 食器や食べ物に抜け毛がつく
- 抜け毛が部屋の中でただよう
さらにポメラニアンは、 換毛期(春から夏にかけて、秋から冬にかけての2回)があるので、その時期はさらに毛が抜けます、、、
「抜け毛は全く気になりません!」という方はいいですが、犬アレルギーや抜け毛の掃除が気になる方は、飼った後に後悔するかもしれません。
ただし、抜け毛は飼い方次第で量を減らせるので、抜け毛問題によるストレスを最小限にすることができます。
チワワが飼いたいけど抜け毛が気になる方は、しっかりと対策することで予防できるので、飼育環境を整えてくださいね。
寒さに強い
先ほども説明しましたが、ポメラニアンの祖先は極寒のシベリアで活躍していたサモエドです。
その名残であるモコモコな毛は寒さに強くできています。
なので、冬は必要以上に家を暖かくしすぎなくても大丈夫ですし、寒さに対して過剰に神経質になる必要は少ないです。
ただし、子犬のうちは体温調節が上手くできないので、様子を見ながら暖房をつけてあげたりしてくださいね。
ただし、寒さに強いぶん暑さには弱いです。とくにポメラニアンは熱中症になりやすく注意が必要です。
対策はこんな感じ。
- 夏場は、朝や夜などの涼しいタイミングで散歩に行く
- 6〜9月までは冷房を必ずつける
- いつでも冷たい水を飲める環境を作る
- 夏場はサマーカットにして毛を短くする
- 夏バテ対策グッズを使う
夏の暑さは、飼い主さんが対策をしないかぎり改善できません。
「これぐらいなら大丈夫かな?」という軽い気持ちが大きなトラブルを引き起こすこともあります。
取り返しのつかなくなり後悔する前に、暑さ対策を必ずしてくださいね。
初めての飼い方③:ポメラニアンの性格は?
続いては、ポメラニアンを飼う上で知っておいて欲しい性格です。
もちろん個体差があるので「ポメラニアンはこの性格です!」とは断言できません。
しかし、私がペットショップに5年勤めて感じた、ある程度共通する性格はあるので2つご紹介します。
イメージだけで飼ってしまうと飼った後に後悔してしまう可能性があるので、覚えておいてくださいね。
では、解説して行きます!
活発な子が多い
私は、これまで100頭以上のポメラニアンを見てきましたが、ほとんどの子が活発でした。
ペットショップにいる子犬の時期もそうですが、お家にお迎えした後でも活発な子が多いです。むしろ、お迎えした後の方が活発です。
もともと、そりを引いていたサモエドの血を引いているので、アクティブな一面があります。
よくお客様に言われるのがこんな言葉。
「お店ではあんなに大人しかったのに家ではすごく元気です。」
「抱っこしたときは静かだったのに騙されました。(笑)」
私も「お家に行ったら元気に暴れますよ!」と、必ず伝えるのですが、皆さんの想像以上に活発になるみたいです。
活発なのはいいことですが、自由にさせすぎるとこんな問題が起きる可能性があります。
- 遊びすぎて下痢などになり体調をくずす
- 椅子やソファーから落ちて骨折などのケガをする
- なんでも自分の思い通りになると思いワガママになる
とくに、お家にお迎えしたばかりの子犬の時期は体ができ上がってないので問題が起きやすいです。
私のお客様でも、お迎えした後に体調をくずしたり、ケガをしてしまうケースは何件も見てきました。
ワンちゃんの負担を少なくできるのは飼い主さんだけです。
飼い主さんが、責任を持ってトラブルになる前に対策をしてくださいね。
吠えやすい子が多い
ペットショップでお客様とポメラニアンについてお話ししていると、90%以上の方がこう言います。
「ポメラニアンって吠えますよね?」
【ポメラニアン=吠える】イメージを持ってる方が非常に多いですね。
確かに、祖先であるサモエドはもともと牧羊犬としても仕事をしていたので、吠えやすい性格もあるでしょう。
しかし、私はペットショップで多くのポメラニアンを見てきましたが、ほとんどの子は吠えません。
あくまで吠えやすいのは、お家にお迎えした後です。
実際ポメラニアンの飼い主さんの話を聞くとこんな感じ。
「うちの子なんでも吠えて困ってるんですよー。」
「うちの子はすぐ吠えるので人が逃げていくんです、、、」
詳しく聞くと「お迎えした最初は吠えなかったけど、だんだん吠えるようになった」と言う飼い主さんがほとんどです。
そして、吠える原因を尋ねると大半の飼い主さんがワンちゃんが吠える原因を無意識に作ってしまっています。
例えばこんなケースです。
- 吠えたら「ダメ!」と声をかける
- 吠えたら「うるさい!」と怒る
- 吠えたら「どうしたの?」と反応する
とくに、子犬の時期は「怒られた」と「褒められた」の区別がうまくできません。
どちらも「反応してもらえた!」と認識します。すると、嬉しくて「もっと吠えよう!」となってしまうんです。
吠えやすい性格だからと言って、すべてワンちゃんのせいにするのではなく、飼い主さんにも原因がないか考える習慣をつけてくださいね。
初めての飼い方④:ポメラニアンの飼い方ポイント
最後に、ポメラニアンを飼う上で気をつけて欲しい飼い方のポイントをご紹介します。
どちらも知っておけば、ポメラニアンと飼い主さんに負担がかからず、お互いが気持ちよく生活していくためのポイントなので、覚えておいてくださいね。
では、行きましょう!
サル期がある
そもそも、サル期って何なのかがわからない方も多いと思うので解説します。
サル期とはポメラニアンの子犬の時期に起きる換毛期のことです。
全身フワフワだった毛が、「病気になったんじゃないか、、、」と思うぐらい抜けます。
そのとき、顔と顔周りの毛の境界線がハッキリすると、猿のような見た目になるためサル期と呼ばれています。
ちなみにイメージはこんな感じです。
わかりやすい子は、もっとお猿さんに見えますよ(笑)
サル期は生後4ヶ月ごろから始まる子が多いため、お迎えした後こんな声をよく聞きます。
「うちの子がお迎えしてすぐに病気になってしまった、、、」
「うちの子は生まれつき病気を持っていたんだ、、、」
安心してください!
個体差はありますが、ほとんどのポメラニアンが通る道です。
生後1歳ぐらいになるとサル期が終わる子が多く、大人の毛に生え変わりモフモフな毛になりますよ。
ですので、サル期を深刻にとらえず「大人になるための準備期間がきた!」ぐらいの気持ちで見守ってあげてください。
ただし、こんな場合は要注意です。
- 皮膚が赤くなっている
- ずっと、かゆがっている
- カサブタのようなものが出来ている
これはアレルギーや皮膚病の可能性があるので、すぐに病院へ連れて行ってくださいね。
毛のお手入れは必須
ポメラニアンはフワフワな毛で可愛らしい見た目をしていますが、そのぶん毛のお手入れが必須になります。
なぜ必須かと言うと、毛のお手入れをせずに放っておくと毛玉ができてしまうからです。
毛玉は長毛で毛が抜けにくく、毛質が柔らかい犬種にできやすい傾向がありますが、ポメラニアンは毛が抜ける犬種の中ではダントツで毛玉ができやすいです。
と思われる方もいらっしゃると思います。
しかし、毛玉ができるとこんなデメリットがあります。
デメリット
- 通気性が悪くなり蒸れやすく、炎症を起こしやすくなる
- 汚れがたまりやすくなり、皮膚病になりやすくなる
- 毛玉どうしが絡み合って引っ張り、さわると痛がる
- お手入れを嫌がり、飼い主の手がつけられなくなる
- トリミングの際、追加料金を取られる場合がある
意外と知られてないですが、お手入れをしないことでワンちゃんにも飼い主さんにも負担が増えてしまうデメリットがたくさんあるんです。
逆に言えば普段からお手入れをしていれば、これらはすべて予防できます。
最低限、飼い主さんにやって欲しいお手入れはこんな感じ。
- 子犬の時期からブラッシングを習慣づけてあげる
- 2日に1回はブラッシングをしてあげる
- 月に1回はシャンプーをしてあげる
- 普段から体をさわり毛玉ができていないかチェックする
お手入れはワンちゃんの健康や飼い主さんとの信頼関係に影響します。
トラブルになる前に、普段から定期的にお手入れをしてあげてくださいね。
【初心者さん向け】ポメラニアンの飼い方をペットショップ店長が徹底解説!まとめ
以上が、「【初心者さん向け】ポメラニアンの飼い方をペットショップ店長が徹底解説!」の内容になります。
ポメラニアンは、見た目は小さく飼いやすいイメージはありますが、活発で遊ぶことが大好きな一面もありアクティブなワンちゃんです。しつけを甘やかせば、吠えやすい傾向もあります。
あくまで、飼い主さんがワンちゃんより上の立場であることを忘れないでくださいね。
ポメラニアンの特徴や性格をしっかり理解した上でお家にお迎えするようにしましょう。
この記事をご覧になって、ポメラニアンのことを少しでもわかってもらえたら嬉しいです。
あなたが、ワンちゃんとの幸せなペットライフを過ごせますように
他にも個人的にオススメなワンちゃんの用品もご紹介しているので興味があれば参考にしてくださいね!