犬アレルギーの原因や対策は何があるんだろう?
詳しく知りたーい!
そんな疑問を解決していきます!
トイプードルは犬アレルギーでも本当に飼えるのかを徹底解説します!
「トイプードルは犬アレルギーを持っていても飼える!」と聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
実際ペットショップで勤めているとお客様から、こんなことをよく言われます。
「トイプードルって犬アレルギーが出ないんですよね?」
「トイプードルは毛が抜けないからアレルギーが出づらいって聞きました!」
「知り合いは犬アレルギーだけどトイプードルを飼ってます!」
私は5年間ペットショップに勤めていますが「トイプードルは犬アレルギーが出にくい」と言われる方が非常に多いと感じます。
お客様や飼い主さんたちの話をまとめるとこんな感じです。
- トイプードルは犬アレルギーが出にくい
- トイプードルは犬アレルギーがあっても飼える
「トイプードルは犬アレルギーが出にくいからアレルギーを持ってても大丈夫!」と思われてる方がかなりいらっしゃいます。
確かに、私はトイプードルを飼って犬アレルギーが出ない飼い主さんを何百人も見てきました。
しかし、安易に犬アレルギーが出ないと決めつけるのは危険です。
もし、犬アレルギーが出てしまったとき後悔しないためにも、しっかり犬アレルギーのことを考えておく必要があります。
この記事を読めば、あなたがトイプードルは犬アレルギーが出ても飼えるかわかるように細かく説明していきますので、最後までご覧になってくださいね!
執筆者紹介
よっしー(@yosy_blog)
こんな私が、ペット業界にいるからこそお話しできる視点でわかりやすく解説します!
トイプードルの犬アレルギーの原因は?
犬アレルギーを引き起こす物質
人に犬アレルギーを引き起こす物質が「Can f1」というタンパク質です。
厳密にいうと「Can f1〜Can f7」の7種類が現在確認されています。
これが皮膚についたり体内に入ることでアレルギー症状を引き起こします。
参考:アレルギー共生社会
犬の「これ」がアレルギーを引き起こす!
犬アレルギーの原因の物質は「Can f1~7」というタンパク質だと解説しましたが、それはどこから出てくるのでしょうか?
原因の物質が出てくる場所はこんなところです。
1つづつ解説していきます!
フケ
フケはトイプードルに限らず、すべてのワンちゃんにあります。
例えばこんな場合にアレルギーが出ます。
- フケがついたワンちゃんの体にさわる
- フケがついた物にさわる
- フケが人の体につく
- 空中に浮いたフケを吸い込む
フケは小さく目に見えづらいので、気づかぬうちにアレルギーが出やすいです。
とくに毛が短い犬種では、直接フケが手にふれやすいため症状が出やすかったりします。
ちなみに、私も毛が短い犬種をさわると、さわった部分がとてもかゆくなります。(笑)
抜け毛
ペットショップに勤めていると、よくお客様にこんなことを言われます。
「抜け毛が多いと抜けた毛が体に入るから犬アレルギーになるんだよね?」
「抜け毛が少ないと犬アレルギーは出にくいんだよね?」
「抜け毛」が原因で犬アレルギーになると思っている方がとても多い印象があります。
確かに以前までは「抜け毛」が原因と言われていました。
しかし、実際の原因は「抜け毛についたフケ」がアレルギーの原因ということがわかったんです。
つまり、抜け毛が多い犬種は「抜け毛」対策をするより「抜け毛についたフケ」の対策をした方がアレルギーの予防につながるということです。
唾液
トイプードルの唾液にもアレルギー物質が多く含まれています。
アレルギーが出るのはこんなケースです。
- 直接ワンちゃんに舐められる
- ワンちゃんが舐めたモノをさわる
忘れがちなのは、ワンちゃんが舐めたモノをさわってもアレルギーが出るので気をつけましょう。
とくに、皮膚がうすい場所、目や口などの粘膜がある場所を舐められると症状が出やすいので注意が必要です。
尿
意外に知られていませんが、ワンちゃんの尿もアレルギーの原因になることがあります。
例えばこんな場合です。
- ワンちゃんが自分のおしっこを踏んだ足で飼い主にふれる
- ワンちゃんの体におしっこがついた状態でさわってしまう
- おしっこがついたモノをさわってしまう
尿は他の原因に比べて目に見えやすいので、おしっこをしたらすぐにキレイにするようにしましょう。
犬アレルギーで起こる症状
犬アレルギーによる症状は軽度のものから重度のものまで様々です。
主な症状は以下の通りです。
- くしゃみ、鼻水、咳
- 目のかゆみ、充血、腫れ
- 湿疹や蕁麻疹
- 下痢(重度)
- ぜんそくや呼吸困難(重度)
重度の症状は命に関わることもあります。
とくに、小さいお子様やご年配の方は、体力が少なく免疫力も弱い傾向があるため注意が必要です。
少しでも様子がおかしいと思ったら、すぐに病院を受診するようにしましょう。
トイプードルは犬アレルギーが出ないの?
ここまで犬アレルギーの原因について解説してきましたが、結局トイプードルは犬アレルギーが出ないのでしょうか?
結論を言うと、トイプードルでも犬アレルギーは出ますが、毛の抜ける犬種に比べたら出にくい可能性があります。
なんとも中途半端ですよね。(笑)
わかりやすいように理由を3つに分けて解説していきます。
ではいきましょう!
フケや唾液はすべての犬種にあるから
先ほども解説しましたが、犬アレルギーは「フケ」「唾液」「尿」が原因で起きます。
つまり「フケ」「唾液」「尿」がない犬種ならアレルギーはほとんど出ないということになります。
しかし、私は5年間ペットショップに勤めていますが、この3つがない犬種を聞いたことがありません。
トイプードルも例外ではなく、フケはでますし、唾液もありますし、おしっこもします。
つまり、こういうことです。
✔️ワンちゃんから「フケ」「唾液」「尿」をなくさない限りアレルギーの原因は消えない
↓
✔️今の技術では犬アレルギーの原因をなくすことができない
↓
✔️犬アレルギーが出ない犬種はいない
「トイプードルでも犬アレルギーは出る」ということを覚えておいてくださいね。
抜け毛が少ないから
アレルギーの原因は「フケ」「唾液」「尿」と解説しました。
その中の「フケ」は、抜け毛と一緒に空中にまったり、抜け毛にくっついたまま落ちたりします。
つまり、抜け毛が多い犬種ほど「フケ」が人の体に入ったり、体に付着する可能性が高くなるんです。
実は、トイプードルは抜け毛が少ない犬種なので、柴犬やチワワなどの毛が抜ける犬種に比べると「フケ」が落ちづらいんです。
そのため「フケ」が原因で犬アレルギーが出る人は、トイプードルだとアレルギーが出にくいと言えます。
トイプードルの抜け毛について詳しく知りたい方は、下の記事で詳しく解説しているのでよかったらどうぞ。
研究結果があるから
実はワンちゃんのアレルギーの出やすさを研究した結果があるんです。
一般的にアレルギーが出にくいとされる犬種196頭とそうでない犬種160頭を調べて犬アレルギーの出やすさに違いがあるのかを調べる研究です。
結論、アレルギーの出やすさに大きな違いは見つからなかったという結果が出ました。
つまり、アレルギーが出にくい犬は科学的に証明されていないんです。
以上3つの原因から「トイプードルでも犬アレルギーは出ますが、毛の抜ける犬種に比べたら出にくい可能性があります。」ということになります。
もちろん人によって、犬アレルギーの程度や症状も違いますし、アレルギーの原因も「フケ」なのか「唾液」なのかで違ってきます。
ただ、初めてトイプードルを飼う方に理解して欲しいのは、【トイプードル=アレルギーが出ない】と思いすぎないことです。
もし、トイプードルを飼ってアレルギーが出てしまった場合は、どうするのかをしっかり考えておく必要がありますよ。
トイプードルの犬アレルギーの対策7選
最後にトイプードルの犬アレルギーの対策についてお話していきます。
ここまでの解説で「犬アレルギーが絶対出ない犬種はいない」ということがわかったと思います。
結局どの犬種でも犬アレルギーが出る可能性がある以上、アレルギーの対策は欠かせません。
覚えておいて欲しい対策は下の通りです。
トイプードルを飼った後に「犬アレルギーが出て飼えない、、、」なんてことがならないように、しっかり対策をしましょう!
犬アレルギーがあるか検査をする
トイプードルを飼う前にやっておくべき大前提の対策です。
トイプードルは長ければ15年以上あなたと一緒に生活することになります。
それなのに「トイプードルを飼ったらアレルギーが出て飼えなくなりました。なので捨てます。」ではあまりにも無責任です。
そんな悲しいケースを少しでも減らすために、飼い主さんは必ずアレルギー検査をしておきましょう。
こまめに掃除機をかける
床に落ちた「フケ」「抜け毛」を掃除機で取り除くことができます。
しかし、トイプードルの「フケ」や「抜け毛」は家具のスキマやミゾなど、思いもよらないところに散らばったりします。
そのため、普段の掃除と比べて念入りに掃除機をかけるようにしましょう。
一般の掃除機でもいいのですが、アレルギーが心配な方はペット用の掃除機もあるのでオススメですよ。
空気清浄機を使う
ワンちゃんの「フケ」は軽く空中にただよいやすい性質があるので、人の体に付着したり入りやすいです。
そのため、空気清浄機で「フケ」を取り除いてあげると効果的です。
空気清浄機もペット用のものが多く販売されているので、アレルギーが気になる方は1つあると安心ですよ。
寝室にトイプードルを入れない
寝室は家の中で過ごす時間が最も長い部屋になります。
そんな部屋に「フケ」や「抜け毛」が入ってしまうと、一日中アレルギー物質にふれてしまうことになります。
少しでもアレルギー物質にふれる時間を減らすため、寝室にはトイプードルを入れないような工夫をしましょう。
注意ポイント
寝室に入るときに「フケ」や「抜け毛」がついた服を着ているとアレルギー物質が寝室に入ってしまいます。寝室に入るときは必ず服を着替えましょう!
ブラッシングをこまめにする
ブラッシングをこまめにすることで「フケ」や「抜け毛」を取り除くことができます。
ブラッシングは毎日行うのが理想ですが、難しい方は2〜3日に1回を目安に行いましょう。
毎日のブラッシングはアレルギー予防だけでなく、皮膚トラブルの早期発見にもつながりますよ。
詳しいブラッシングの方法は下記の記事で、細かく解説しているのでよかったら参考にしてみてください。
注意ポイント
室内でブラッシングをすると「フケ」が部屋の中にたまります。アレルギーが心配な方は必ず外で行うようにしましょう!
シャンプーをこまめにする
シャンプーをすると「フケ」「抜け毛」「唾液」「尿の汚れ」を洗い流せます。
しかし、実はシャンプーは週に2回しないとアレルギーに効果がないという研究があります。
正直、週に2回のシャンプーはワンちゃんの負担も大きいため個人的にはオススメはしません。
ワンちゃんの負担を考えると月に1〜2回のシャンプーがオススメですよ。
シャンプーの詳しい方法は下の記事で詳しく解説しているので、よかったらどうぞ。
注意ポイント
シャンプーのやりすぎは皮膚炎や乾燥肌の原因にもなります。皮膚トラブルにつながるリスクがあるので気をつけましょう!
参考:Washing the dog reduces dog allergen levels, but the dog needs to be washed twice a week
布製品の家具を使わない
布製品のじゅうたんやクッションは「フケ」や「抜け毛」がつきやすく、アレルギーの原因になりやすいです。
そのため、布製品の家具はできるだけ無くした方がアレルギーの予防になります。
しかし、家がフローリングだとワンちゃんは滑りやすく、足腰に負担がかかってしまうので、犬用のマットなどがオススメです。
なかには撥水機能や防ダニ加工がされているものもあるので、「尿の汚れ」「ダニ」などが原因のアレルギーも予防できますよ。
トイプードルは犬アレルギーでも本当に飼えるの?【原因と対策7選】まとめ
以上が「トイプードルは犬アレルギーでも飼えるのか?」の内容になります。
まとめると「トイプードルでも犬アレルギーは出るけど、しっかり対策をすれば飼うことができる可能性がある」ということです。
トイプードルは犬アレルギーが出にくいと言われていますが、人によって個人差があり絶対とは言えません。
しかし、犬アレルギーでも様々な対策をしてトイプードルを飼っている方がいるのも事実です。
【犬アレルギーが出た=犬を飼えない】わけではありません。
アレルギーの程度によっては、ちょっとした工夫でワンちゃんを飼うこともできることがあるので、アレルギーとしっかり向き合ってくださいね。
この記事をご覧になって、犬アレルギーのことを少しでもわかってもらえたら嬉しいです。
あなたが、ワンちゃんとの幸せなペットライフを過ごせることを応援してます!
他にも個人的にオススメなワンちゃんの用品もご紹介しているので興味があれば参考にしてくださいね。