小さくて可愛いイメージはあるけど、実際に飼うとどうなんだろう?
詳しく知りたーい!
そんな疑問を解決していきます!
【初めてのヨークシャーテリアの飼い方】初心者向けに徹底解説!
ヨークシャーテリアと言えば、ツヤのある長い毛並みに頭にリボンをつけた姿をイメージする方が多いのではないでしょうか?
体が小さいながらも、他犬種にはない上品な見た目が特徴的なワンちゃんですね。
その見た目から、ヨーキーの根強いファンの方も多いです。
しかし私がペットショップに勤めていると、こんな悩みを持っている方が非常に多いです。
- ヨークシャーテリアを飼う前に何を知っておくべきかわからない
- 飼い方がわからないから、最後まで飼っていけるか不安
- 心配なことが多くて何が心配なのかがわからない
安心してください!
ワンちゃんを飼う際に「何も心配なことはありません!」と言う人はほとんどいらっしゃいません。
始めは誰でも初心者です。
この記事を読めば、あなたがヨーキーを安心して飼える状態になれるよう細かく説明していきますので、最後までご覧になってくださいね!
執筆者紹介
よっしー(@yosy_blog)
こんな私が、ペット業界にいるからこそお話しできる視点でわかりやすく解説します!
初めての飼い方①:ヨークシャーテリアってどんな犬種?
ヨークシャーテリアの名前
ヨークシャーテリアの名前ですが、ちゃんとした由来があります。
ヨークシャーは、イギリスのヨークシャー州が起源とされており、そこから由来しています。
テリアは、ラテン語で「土を掘るもの」と言う意味があるんです。モグラやネズミなどの巣穴を掘ったり、もぐったりすることから、テリアと言われています。
ここから、ヨークシャーテリアと名付けられたわけですね。
余談ですが、もともとヨークシャーテリアは別の名前でした。
その名前が、”ブロークン・ヘアード・スコッチ・オア・ヨークシャーテリア”です。
長いので、ヨークシャーテリアに短縮されたみたいです。(笑)
ヨークシャーテリアの飼育頭数
国際的愛犬団体ジャパンケネルクラブ(登録頭数は国内最多、世界第2位を誇る国際的なケネルクラブ)の2019年犬種別犬籍登録頭数では、ヨークシャーテリアの登録頭数は全142犬種中9,640頭で8位です。
1999年から2019年までの20年間、つねに登録頭数の上位10位以内にランクインしています。
出典:2019年(1月〜12月)犬種別犬籍登録頭数|犬種別犬籍登録頭数|一般社団法人 ジャパンケネルクラブ
ヨークシャーテリアのペットショップ事情
以前に比べて、ヨークシャーテリアがペットショップに来る数は減っているように感じます。
お客様からはこんな声をよく聞きます。
「昔に比べて、ペットショップで見なくなったよねー」
「ヨークシャーテリアを探しているんですけど全然いないんです、、、」
理由の1つとしては、ヨークシャーテリアを繁殖していたブリーダーが、トイプードルやチワワの繁殖に移行したことが考えられます。
ヨークシャーテリアは人気ですが、トイプードルやチワワの方が、ダントツに人気で家族も決まりやすいからです。
しかし、頭数が少なくなっても根強いファンの方が多いです。
中には、こんなお客様も。
「うちの子で4代目のヨーキーなんですよ!」
「うちは、絶対ヨーキーじゃないと飼わないんです!」
ヨーキーをお迎えする方は、「初めてヨークシャーテリアを飼います!」よりは、「以前、飼ったことがあります!」「今、飼ってます!」というリピーターの方が多い印象ですね。
初めての飼い方②:ヨークシャーテリアの特徴は?
続いては、ヨークシャーテリアを飼う上で抑えて欲しい特徴を解説します。
ヨーキーを飼った後で「こんなはずではなかったのに、、、」とならないために、覚えておいてくださいね。
ではいきましょう!
もともと猟犬だった
見た目が小さく可愛らしいヨークシャーテリアですが、実はネズミを捕獲するために作られた猟犬でした。
きゃしゃな姿からは想像しづらいので、お客様でも意外と知らない方が多いです。
ペットショップでのお客様の声はこんな感じ。
「小さくて大人しそう!」
「可愛くて飼いやすそう!」
確かに、他犬種に比べて体が小さい子も多く、飼いやすい一面もあります。
しかし、「もともと猟犬だった」という前提は忘れないでください。
ちなみに、猟犬の特徴はこんなのがあります。
- 体力があるので運動量が多い
- 動くものに対して吠えやすい習性がある
- 活発で遊ぶことが好き
とくに、ヨーキーは小型犬の中でも運動量が多い方です。
なので、チワワなどの愛玩犬を飼う気持ちでいると、大きなギャップを感じるかもしれません。
ヨーキーを飼う前は「ヨーキーが猟犬だった」ということを受け入れた上でお迎えしてくださいね。
毛が抜けづらい
ヨークシャーテリアは、いかにも抜けそうなフワフワな毛ですが、毛が抜けづらいです。
どれぐらい抜けないかというと、ブラッシングでお手入れすると少し抜ける程度です。
ちなみに、毛が抜けるワンちゃんを飼うとこんな悩みが出てきます。
- 抱っこしたらビッシリ洋服に抜け毛がつく
- つねに床が毛だらけになる
- 外出するときは、コロコロ(掃除ローラー)が欠かせない
- 食器や食べ物に抜け毛がつく
- 抜け毛が部屋の中でただよう
イメージするだけでイヤな顔をする方も多いのではないでしょうか?
でも、安心してください。
ヨークシャーテリアを飼っても抜け毛で悩むことほぼありません!
お母さんの笑顔が目に浮かびますね。(笑)
ただし、デメリットもあります。
トリミングサロン(ワンちゃんの美容院)に行く必要があります。
毛が抜けないぶん、放っておくと毛がずっと伸び続けちゃうんです。
ちなみに、トリミングのポイントはこんな感じ。
- 1回7,000〜8,000円のカット代がかかる
- 1ヶ月〜1ヶ月半に1回はカットに行く
- 自分でカットもできるが、手間がかかる
カット代は地域にもよりますが、人間よりかかります。(笑)
毛は抜けませんが、ヨーキーを飼うなら「維持費」と「お手入れの手間」がかかるので、覚えておいてくださいね。
初めての飼い方③:ヨークシャーテリアの性格は?
続いては、ヨークシャーテリアを飼う上で知っておいて欲しい性格です。
個体差はありますが、これまで100頭以上のヨーキーを見て感じた性格を2つご紹介します。
ヨーキーを飼った後に「イメージと違った、、、」と、ならないために覚えてくださいね
では、いきましょう!
活発な子が多い
小さくておとなしいイメージのあるヨークシャーテリアですが、実は活発な子が非常に多いです。
しかし、ペットショップに来るお客様の声はこんな感じ。
「ヨーキーっておとなしくて飼いやすいんですよね?」
「ヨーキーは静かで落ち着いているから飼いやすい!」
「おっとり」「静か」なイメージを持っている方がとても多い印象があります。
理由の1つとして、ヨーキーは1970年代の高度経済成長期に流行したワンちゃんです。現在のおじいちゃん、おばあちゃん世代の人たちが好んで飼っていました。
そのため、「お年寄りが飼う=おとなしいワンちゃん」として認識されていったのではないかと、個人的には思っています。
しかし、実際の飼い主さんの声をまとめるとこんな感じ。
- 家ではずっと走り回っている
- 飼う前からは想像できないぐらい元気
- 嬉しいときの喜び方がわかりやすくてカワイイ
- とにかく飼い主に近づこうとしてくる
もちろんおとなしい子もいますが、もともと猟犬なので活発な性格の方が納得です。
活発な様子もよく聞きますが、かまってアピールや、大好きアピールをしてくる子も多い印象があります。
ただし、甘えてくるのがカワイくて甘やかすのは要注意です。
ワンちゃんがワガママになる可能性が高くなるので、メリハリのあるしつけを心がけてくださいね。
頑固な子が多い
ヨークシャーテリアは、気が強く頑固な性格の子が多い印象です。
飼い主さんからお話を聞くと、こんな様子がよく見られます。
- 自分が納得いくまで遊び続ける
- 飼い主の言うことを意地でも聞かない
- 自分の気に入った場所から動かない
- ご飯のこだわりが強い
- やられたらやり返す子が多い
こうやって見ると、子供みたいで可愛いですよね。(笑)
しかし、頑固の度が過ぎて大変な思いをしている飼い主さんも多いんです。
飼い主さんから聞くのはこういう悩み。
「飼い主の言うことを聞かなくて困っている、、、」
「遊んでいる最中に吠えられる、、、」
「気に入らないことがあると噛んでくる、、、」
ただ、飼い主さんのお話を聞くとワンちゃん中心のしつけや飼い方をしている方が圧倒的に多いです。
すると飼い主を自分より下に見るようになり、上下関係が逆になります。
さらに、信頼関係も築けずに【飼い主=都合の良い人】と認識します。
その結果、言うことを聞かなくなったり、噛まれたりするようになります。
ヨーキーを飼う際は頑固になりすぎないように、飼い主さんがコントロールしてあげてくださいね。
初めての飼い方④:ヨークシャーテリアの飼い方ポイント
最後に、ヨークシャーテリアを飼う上で気をつけて欲しいポイントです。
このポイントで悩まれている飼い主さんは、かなりいらっしゃいます。
ヨーキーと飼い主さんに負担がかからず、お互いが快適に生活していくためのポイントなので、覚えておいてくださいね。
では、いきましょう!
散歩は必ず行って!
「ヨークシャーテリアは小さいから運動しなくていい!」と言う方がけっこういらっしゃいます。
はっきり言いますが、大きな間違いです!
確かに、柴犬など体重が10kgを超えるようなワンちゃんと比べたら、運動量は少なくてもいいです。
しかし、こんな考えはNGですよ。
「散歩にまったく行かなくていい!」
「ずっと家にいるだけで大丈夫!」
先述していますが、そもそもヨーキーは猟犬でネズミを捕まえるための体力や運動量を備えています。
ですので、散歩やドッグランに行かずに、お家の中で遊ぶだけでは限界があります。
実際に、それでもヨーキーの運動量は補えますが、こんなデメリットがあります。
散歩に行かないデメリット
- 外が怖くて外を歩けなくなる
- 他人に過剰に吠えてしまう
- ワンちゃんと上手くコミュニケーションが取れず吠えてしまう
- 警戒心が強くなってしまう
- 内弁慶な性格になりやすくなる
このように、家の中に慣れすぎてしまい、外の刺激に敏感になったり、問題行動に発展してしまうリスクがあるんです。
ですので、始めは1回5〜10分の散歩を週に2〜3回程度行くといいでしょう。
様子を見ながら、回数や時間は調節してあげてください。
ただし、始めは決して無理をさせないでください。無理をさせてお散歩に行くと散歩自体が嫌いになる可能性があるので要注意です。
散歩に行くことでのメリットは大きいので、必ず行くようにしてあげてくださいね。
体臭が強い!
意外と知られてないのですが、ヨークシャーテリアは体臭が強めです。
個体差はありますが、子犬の時期から「体臭が強いなー」と思う子は多いです。
確かに、ワンちゃんならある程度「犬クサさ」「ケモノ臭」はあります。
しかし、ヨーキーはそれと別の体臭があるんです。
口で表現するのは難しいのですが、「油っぽい匂い」が1番近いかもしれません。
もともとヨーキーの毛質が、他犬種に比べてオイリーなのが原因です。
毛はツヤがあり、さわると油っぽさが手に付く子が多いです。
もし、体臭が気になるようならこんな対策があります。
体臭の対策
- 月に1回はトリミングサロンへ行く
- 毎日ブラッシングをする
- フードの種類を変えてみる
- 毛を短くカットする
- ストレスを溜めないようにする
もちろん、体臭が少ないヨーキーもいますが体臭で悩む方は多いです。
逆に、ヨーキーが好きすぎて「あのニオイが好き!」という飼い主さんもいらっしゃいますけどね(笑)
ヨーキーの体臭は独特ですが、ケア用品や定期的なお手入れなどである程度予防することができます。
ヨーキーは皮膚病などにもなりやすいので、トラブルになる前に日頃からお手入れをしてあげてくださいね。
【初めてのヨークシャーテリアの飼い方】初心者向けに徹底解説!まとめ
以上が、「【初めてのヨークシャーテリアの飼い方】初心者向けに徹底解説!」の内容になります。
ヨークシャーテリアは、可愛らしい見た目をしていますが、もともと猟犬です。
ネズミを捕獲するための、運動量の多さや気の強さを兼ね備えています。
チワワなどの可愛がられるために生まれた愛玩犬とは、もともとの目的が違います。
その理解がないと、飼った後に「こんなはずではなかったのに、、、」となりかねませんので、気をつけてください。
ヨーキーの特徴や性格をしっかり理解した上でお家にお迎えするようにしましょう。
この記事をご覧になって、ヨークシャーテリアのことを少しでもわかってもらえたら嬉しいです。
あなたが、ワンちゃんとの幸せなペットライフを過ごせますように
他にも個人的にオススメなワンちゃんの用品もご紹介しているので興味があれば参考にしてくださいね!