必要な道具とか頻度もわからないしどうしよう、、、
詳しく知りたーい!
そんな疑問を解決していきます!
犬が嫌がらない耳掃除のやり方を徹底解説!
「愛犬を自宅で耳掃除したい!」と思う方は多いのではないのでしょうか?しかし「いざ耳掃除をしよう!」と思っても、タイミングや頻度、必要な道具ってわからなかったりしますよね。
実際に、お客様や飼い主さんの話を聞いてこんな方が多いのに気づきました。
- 耳掃除はどのタイミングと頻度ですればいいの?
- 耳掃除に必要な道具って何があるの?
- 耳掃除のやり方はどうやるの?
「耳掃除はしたいけど、わからないことが多すぎてできない!」という方がかなりいらっしゃいます。
安心してください!
この記事を読めば、あなたが愛犬の耳掃除を自宅でできるように細かく説明していきますので、最後までご覧になってくださいね!
執筆者紹介
よっしー(@yosy_blog)
こんな私が、ペット業界にいるからこそお話しできる視点でわかりやすく解説します!
知らないと失敗をする耳掃除の知識
耳掃除をする前に、飼い主さんに知っておいて欲しい知識からご紹介します。
何もわからない状態で耳掃除をやるよりも、基礎知識を知っておけば、耳掃除の重要性やポイントなどの理解が深まります。
知っておいて欲しい知識はこんな感じ。
どれも愛犬の耳掃除をするために必要な知識なので覚えておいてくださいね。
1つづつ解説していきます!
どうして耳掃除をする必要があるの?
耳掃除は、愛犬の健康を保つために必須のお手入れです。
定期的に耳掃除をすることで、耳の中を清潔かつ衛生的に維持できるので、様々な耳トラブルを予防できます。
例えば、こんなトラブルです。
- 耳ダニ
- 細菌
- アレルギー
- 異物(ゴミや植物の実など)
これらを放置すると「皮膚炎」「外耳炎」「強烈なかゆみ」を引き起こし、耳をかきむしったり、耳を触られるのを嫌がったりします。
さらに、膿が出ると耳から「発酵したようなニオイ」が出ることもあります。
上記の症状が出ると、自宅での耳掃除で改善することが難しく、病院での治療が必要になってきます。
とくに、トイプードルなどの垂れ耳の犬種は蒸れやすいため、普段から耳の状態をチェックするようにしましょう。
人と犬の耳の構造は違う!
あまり知られていませんが、人と犬の耳の構造は違います。
結論を言うと、「外耳道」の形が大きく違うんです。
普段みなさんが耳掃除をするときに耳かきを入れる場所が「外耳道」です。
イラストだとこんな感じですね。
人の耳は、この「外耳道」が真っ直ぐに伸びているので、鼓膜まで耳かきが届いて奥まで耳垢をとることができます。
しかし、犬の「外耳道」はL字型に曲がった構造をしています。
そのため、綿棒が奥まで入りきらずキレイに耳垢をとることが難しいので、ワンちゃんに合った耳掃除をしてあげる必要があります。
さらに、シャンプーなどで水が耳の中に入ると、耳の中に残り蒸れやすくなるリスクもあります。
放っておくと、湿気で細菌が増えたり、炎症を起こす可能性もあるので、定期的にケアすることも大切ですよ。
犬の耳掃除の頻度はどれくらい?
結論をいうと、1週間に1回の耳そうじでオッケーです。
本来、耳には奥でできた耳垢を外に出す「自浄作用」があります。
健康な耳なら、目で見える範囲の耳垢を1週間に1回キレイにすれば十分です。
ただし、「耳垢がたまりやすい子」「耳垢がたまりにくい子」などワンちゃんにも個体差があります。
1週間に1回は目安なので、愛犬の体質に合わせて耳掃除をしてあげてください。
耳掃除を毎日する必要はありませんが、日頃から耳の中に異常がないかチェックしておくと、耳トラブルの早期発見につながりますよ。
犬の耳掃除で必要な道具は?
続いて、ワンちゃんの耳掃除で必要な道具をご紹介します。
いろいろな道具がありますが、最低限の道具があればオッケーです。
必要な道具はこんな感じです。
「たったこれだけ?」と思うかもしれませんが、自宅の耳掃除はこれで十分です。
それぞれの簡単な説明と使い方を解説していきます!
イヤークリーナー (耳洗浄液)
耳の中の垢をキレイにするために使用します。
商品によって使用方法は違いますが、コットンにつけて使ったり、耳の中に直接液体を入れて、耳垢をとります。
水でもキレイにできなくはないですが、アカの取れ方や掃除後の耳のニオイが格段に違います。
愛犬の耳を清潔に保つには必須のアイテムです。
コットン
イヤークリーナーで浮かした垢をコットンで拭き取ります。
仕上げにコットンで拭いてあげることで、細かい耳垢を取れますし耳の中を乾かすことができます。
拭き残しがあると、耳の中に水が残り外耳炎や中耳炎を引き起こすリスクがあります。
清潔なコットンでしっかりと耳を拭きましょう。
耳掃除シート(あると楽)
コットンやイヤークリーナを使わなくても、耳掃除シート1つあれば耳掃除ができます。
耳掃除シートは、そのまま汚れを拭き取るだけで耳掃除ができます。
コットンとイヤークリーナーを使うよりも楽にできます。
ただし耳掃除シートは、耳の表面の汚れを取るには便利ですが、耳の奥の汚れを取るのが難しいです。
「耳汚れがひどいな」と感じたら、イヤークリーナーの方が効果的なこともあるので、愛犬の耳汚れに応じて使い分けましょう。
愛犬の耳掃除のやり方
必要な道具もわかったところで、耳掃除のやり方を解説していきます。
初心者の方がつまづかないように、1ステップずつ順番に説明していきますね。
では、いきましょう!
step
1耳の中を確認
耳掃除をする前に、始めに耳の中を確認しましょう。
必ず確認して欲しいポイントはこんな感じです。
耳の確認ポイント
- 耳の中が赤くなって炎症を起こしていないか?
→外耳炎や中耳炎の可能性があります
- 耳の中から発酵したようなニオイや異臭がしないか?
→細菌感染の可能性があります
- 耳垢が黒くベタついていないか?
→耳ダニの可能性があります
- ワンちゃんが異常に耳をかきむしっていないか?
→細菌感染や耳ダニの可能性があります
- 耳の中が傷ついたり出血していないか?
→自分で引っかいたりかきむしった可能性があります
- ワンちゃんが耳をさわられるのを嫌がらないか?
→炎症や痛みなど皮膚トラブルの可能性があります
上記のポイントに1つでも当てはまれば、耳掃除はせずにすぐに病院を受診してください。
飼い主さんの勝手な判断で耳掃除をしてしまうと、症状が悪化してしまう可能性が高いです。
愛犬に負担をかけないためにも、必ず確認するようにしましょう。
注意ポイント
自宅での耳掃除は病気の治療が目的ではありません。病院から処方された薬を使えば話は別ですが、あくまで耳掃除は「予防」として覚えておきましょう。
step
2イヤークリーナーを使う
耳の中に異常がなければ、耳掃除をしていきます。
まずは、イヤークリーナーを使用します。
イヤークリーナーを使って汚れを取る方法は2つあるので、それぞれ解説します。
イヤークリーナーの使い方
- イヤークリーナーをコットンで濡らして使う
1、イヤークリーナーを4〜5滴コットンにつけます。
2、コットンが届く範囲まででいいので、汚れを拭き取っていきます。
- イヤークリーナーを耳の中に直接入れて使う
1、イヤークリーナーを耳の中に10滴ほど入れて、すぐにコットンを耳の穴に詰めます。
2、コットンを抑えながら耳の根本を5〜10回揉みます。
3、ワンちゃんが耳をブルブル震わしたら、コットンに汚れがつきます。
4、残りのふやけて浮いた耳垢をコットンで拭き取ります。
ココがポイント!
耳掃除で綿棒を使うやり方がありますが、個人的にはオススメしません。なぜなら、綿棒で耳垢を耳の奥に押し込んでしまいやすく、耳を傷つけて「炎症」「出血」のリスクもあるので、コットンを使いましょう。
簡単なのはコットンを濡らして使う方ですね。
慣れればあっという間に終わります。
しかし、耳の奥の汚れはコットンだと取りづらいです。
ですので目安はこんな感じです。
「耳垢が少しついてる程度」
「ほとんど汚れが気にならない」
→コットンを濡らして耳掃除
「コットンを使っても汚い」
「耳垢がコビリついている」
→イヤークリーナーを耳の中に直接入れて耳掃除
愛犬の耳の汚れを見ながら、無理のない程度で耳掃除をしましょう。
注意ポイント
イヤークリーナーの使用方法は商品によって違います。誤った使い方をすると、思わぬ耳トラブルにつながるリスクがあります。使用前に正しい使い方を必ず確認してください!
step
3コットンで拭き取る
最後はコットンで拭き取ります。
残った汚れと水気を拭き取ることが目的です。
この時のポイントはこんな感じです。
拭き取るポイント
- 水気は必ず乾かしましょう
とくにイヤークリーナーを耳の中に入れた場合、水気が残っていると蒸れてしまい「炎症」「細菌感染」などを引き起こす可能性があります。コットンでぽんぽん叩くように水気を取ってください。
コットンだけだと表面しか水気が取れないので、ドライヤーを使うのもありです。
ワンちゃんが熱くならないように、耳から30cm程度離してドライヤーを当ててあげてください。
耳の中を見て、水気がなくなったら終了です。
step
4褒めてあげる
耳掃除が終わったら、フードやおやつをあげたりして愛犬をしっかり褒めてあげてください。
「耳掃除をしたらいいことがある」と覚えさせることも大切ですよ。
愛犬の自宅の耳掃除は難しい?
ここまで、犬の自宅の耳掃除のやり方を解説してきました。
あなたは耳掃除のやり方を見て「難しい」と感じましたか?
もしあなたが、
「私には難しそうだな,,,」
「これだったらプロに任せようかな,,,」
と思った方は、トリミングサロンや動物病院にお願いしましょう。
プロに任せた方が安心で楽なのは確かですからね。
でも、
「簡単そうだからやってみようかな!」
「自信はないけどチャレンジする!」
という方は安心してください。
文章だけ見ると難しく感じますが、慣れると両耳の掃除で15分もかからずに終わらせることができます。
コスパもプロに任せると耳掃除は1回500円程度かかりますが、イヤークリーナーとコットンさえ買ってしまえば1回30円程度で済ませられます。
始めは誰でも初心者です。
最初は上手くいかないのが当たり前なので、まずは1回チャレンジしてみてください!
犬が嫌がらない耳掃除のやり方は?頻度やコツ、必要な道具を徹底解説!まとめ
以上が、「犬が嫌がらない耳掃除のやり方は?頻度やコツ、必要な道具を徹底解説!」の内容になります。
もちろん耳掃除はプロに任せるのもありですが、愛犬が信頼を寄せている飼い主さんが耳掃除をした方が負担は減ります。
他にも耳掃除の代金も節約できたり、ワンちゃんとの信頼関係もあがります。
耳掃除はワンちゃんを飼うなら生涯やり続けなければいけません。
愛犬を無理やり押さえつけてまで耳掃除をする必要はありませんが、興味がある方はこれを機に始めてみてはいかがでしょうか。