ドラマとか映画に出ているイメージはあるけど、実際に飼うとどうなんだろう?
詳しく知りたーい!
そんな疑問を解決していきます!
ミニチュアシュナウザーの飼い方を初心者向けに徹底解説!
ミニチュアシュナウザーと言ったら、なんといってもお爺さんのようなお顔が特徴的ですよね。
あのフサフサなヒゲとまゆ毛が、ユニークな可愛さを引き出しています。
ひと昔前にはテレビドラマにも出演しており、それをきっかけにご存知の方も多いと思います(マルマル♪モリモリ♪のあのドラマです。)
しかし私がペットショップに勤めていると、こんな悩みを持っている方が非常に多いです。
- ミニチュアシュナウザーを飼う前に何を知っておくべきかわからない
- 飼い方がわからないから、最後まで飼っていけるか不安
- 心配なことが多くて何が心配なのかがわからない
安心してください!
ワンちゃんを飼う際に「何も心配なことはありません!」と言う人はほとんどいらっしゃいません。
始めは誰でも初心者です。
この記事を読めば、あなたがミニチュアシュナウザーを安心して飼える状態になれるよう細かく説明していきますので、最後までご覧になってくださいね!
執筆者紹介
よっしー(@yosy_blog)
こんな私が、ペット業界にいるからこそお話しできる視点でわかりやすく解説します!
初めての飼い方①:ミニチュアシュナウザーってどんな犬種?
シュナウザーは3種類いる
”ミニチュアシュナウザー”という名前は聞いたことがある人は多いと思いますが、実はシュナウザーには3種類いるんです。
- ジャイアントシュナウザー
体高60〜70cm 体重35〜47Kg - スタンダードシュナウザー
体高45〜50cm 体重14〜20Kg - ミニチュアシュナウザー
体高30〜35cm 体重4〜8Kg
もとはスタンダードシュナウザーしかおらず、そこから品種改良をされて、ジャイアントシュナウザーとミニチュアシュナウザーが生まれたんです。
私は、5年間ペットショップに勤めており、よくペットショップ巡りをしますが、スタンダードとジャイアントシュナウザーは一度も見たことがないですね。
なかなかお目にかかれないので、機会があれば1度は見てみたいですね。
シュナウザーの飼育頭数
国際的愛犬団体ジャパンケネルクラブ(登録頭数は国内最多、世界第2位を誇る国際的なケネルクラブ)の2019年(1月〜12月)犬種別犬籍登録頭数では、ミニチュアシュナウザーの登録頭数は全142犬種中10,669頭で6位です。
ちなみに、ジャイアントシュナウザーは45頭で76位、スタンダードシュナウザーは0頭で最下位です。
シュナウザーのペットショップ事情
ペットショップに来るシュナウザーのほぼ100%が、ミニチュアシュナウザーです。
スタンダード、ジャイアントシュナウザーを飼いたい方は、ブリーダーさんに直接行きましょう。
ペットショップに来るお客様の声はこんな感じ。
「おじいちゃんみたいでカワイイ!」
「意外に体がガッシリしてるね!」
「他のワンちゃんにはないカワイさだよね!」
ドラマなどの影響もあってか、ミニチュアシュナウザーに対して「飼いづらい」「飼うと大変」という声はあまり聞かないです。
よく聞くお客様がシュナウザーを飼いたい理由はこんな感じ。
- おじいちゃん顔のワンちゃんが飼いたいから!
- 子供と遊ばせたいから、体がガッシリしたワンちゃんがいい!
- 活発で存在感があるから!
シュナウザーは平均体重が7Kgを超える犬種で、トイプードルやチワワに比べたら飼育が大変なワンちゃんです。
しかし、飼うことの大変さよりも、それを超える魅力でミニチュアシュナウザーを飼われる方は多いですよ。
出典:2019年(1月〜12月)犬種別犬籍登録頭数|ジャイアントシュナウザー|一般社団法人ジャパンケネルクラブ|スタンダードシュナウザー|一般社団法人ジャパンケネルクラブ|ミニチュアシュナウザー|一般社団法人ジャパンケネルクラブ
初めての飼い方②:ミニチュアシュナウザーの特徴は?
続いては、ミニチュアシュナウザーを飼う上で知っておいて欲しい特徴です。
私の経験を踏まえて、飼い主さんに抑えておいて欲しい特徴を2つご紹介します。
どちらも知っておかないと「こんなはずではなかった、、、」となりかねないので、覚えておいてくださいね。
では、行きましょう!
もともと害獣駆除犬だった
もともとミニチュアシュナウザー は、ネズミを駆除するためのワンちゃんとして品種改良された犬種です。
しかし、実際のお客さんのシュナウザーへのイメージはこんな感じ。
「ドラマに出てたから飼いやすそう!」
「大人しそうだから飼いやすい!」
ドラマの影響もあってか、飼いやすいイメージを持っている方が多いです。
見た目が可愛らしいので、チワワやトイプードルなどの可愛がられることを目的とした愛玩犬と思われがちですが、そうではありません。
確かに飼いやすい特徴もあるのですが、もともと害獣駆除犬だったという前提は忘れないでください。
ちなみに、害獣駆除犬の特徴はこんな感じ。
- 体力があるので運動量が多い
- 動くものに対して吠えやすい習性がある
- 活発で遊ぶことが好き
とくに、運動量が多くアクティブなのがシュナウザーの特徴です。
小さな愛玩犬を飼う気持ちで飼ってしまうと、大きなギャップを感じると思うので注意してくださいね。
毛がほとんど抜けない
ミニチュアシュナウザーの毛は、ほとんど抜けません。
どれぐらい抜けないかというと、ブラッシングでお手入れすると少し抜ける程度です。
ちなみに毛が抜けるワンちゃんは、こんな悩みが出てきます。
- 抱っこしたらビッシリ洋服に抜け毛がつく
- つねに床が毛だらけになる
- 外出するときは、コロコロ(掃除ローラー)が欠かせない
- 食器や食べ物に抜け毛がつく
- 抜け毛が部屋の中でただよう
想像するだけで、顔をしかめる方も多いのではないでしょうか?
でも、安心してください。
ミニチュアシュナウザーは、これで悩むことはほぼありません!
お母さんの喜ぶ姿が想像できますね。(笑)
しかし、デメリットもあります。
トリミングサロン(ワンちゃんの美容院)に行かなければならないんです。
毛が抜けないぶん、放っておくと毛がずっと伸び続けちゃうんです。
ちなみに、トリミングのポイントはこんな感じ。
- 1回7,000〜8,000円のカット代がかかる
- 1ヶ月〜1ヶ月半に1回はカットに行く
- 自分でカットもできるが、手間がかかる
地域にもよりますが、人間よりカット代がかかります。(笑)
毛は抜けませんが、シュナウザーを飼うなら「維持費」と「お手入れの手間」がかかるので、覚えておいてくださいね。
初めての飼い方③:ミニチュアシュナウザーの性格は?
続いては、ミニチュアシュナウザーを飼う上で抑えて欲しい性格です。
私は、これまで100頭以上のミニチュアシュナウザー を見てきましたが、似たような共通する性格がありました。
個体差はありますが、ペットショップに5年勤めて感じた性格を2つご紹介します。
どれも知っておけば、シュナウザーを飼った後の生活がイメージしやすくなるので、覚えておいてくださいね。
では、いきましょう!
警戒心が強い子が多い
ミニチュアシュナウザーは警戒心が強い子が多い印象です。
もともと、ネズミを駆除するための犬種なので動くものや音に対しての警戒心は強めです。
飼い主さんの話を聞くと、こんな声がよくあります。
「外出すると、犬にも人にも吠えるんです、、、」
「家族には大丈夫なんだけど、他人が近づくと唸るんです、、、」
「インターホンが鳴るとずっと吠えるんです、、」
警戒心が強くて困っている飼い主さんがかなり多いですね。
しかし、私は5年間ペットショップに勤めていますが、子犬の時期に「警戒心が強いな」と思ったことは1度もありません。
警戒心が強くなるほとんどの原因は、お家にお迎えした後の飼い主さんの飼い方にあります。
ですので、警戒心を少しでも減らすため子犬のうちからやって欲しいことは、こんなしつけ。
- 散歩は必ずいく
- いろいろな人に触ってもらう
- 吠えても無視をする
- 子犬が集まるパピー教室に参加する
- 公園やドッグランなどに行くようにする
逆にこれをしないと、他の人やワンちゃんとの接し方が分からないので、警戒心が強くなるのは当然です。
ワンちゃんが警戒して余計なストレスを感じないためにも、子犬のうちから様々な刺激に慣れさせてあげてくださいね。
パワフルな子が多い
あえて、「活発」ではなく「パワフル」と言いますね。
トイプードルなどの小型犬は「活発」ですが、ミニチュアシュナウザー は「パワフル」です。(笑)
飼い主さんの実際の声はこんな感じ。
「サークルから出した瞬間、ずっとリビングを走り回る。」
「ドッグランに行くと、ずっと1人で遊んでる。」
「かまって欲しくて、ずっとちょっかいを出してくる。」
やはり、もともとネズミの駆除が目的だったので体力と運動量がかなり多いです。
もちろん、1日中パワフルなわけではなく、おとなしいタイミングもあります。
ただ、スイッチが入ったときのパワフルさはすごいです。
ですので、シュナウザーの運動量と体力を発散できる環境づくりが必須です。
やって欲しい環境作りはこんな感じ。
- できるだけ散歩を毎日1時間程度はいく
- 家の中で走り回っても安全な環境を作る
- 一緒に遊んであげる時間をとる
- ドッグランなどの思いっきり遊べる場所に行ってあげる
運動量が足りないとストレスがたまり、モノを壊したり、体調をくずすこともあります。
問題行動やトラブルにつながる前に、飼い主さんがしっかり対策してくださいね。
初めての飼い方④:ミニチュアシュナウザーの飼い方ポイント
最後に、ミニチュアシュナウザーを飼う上で気をつけて欲しい飼い方のポイントです。
実際に飼い主さんが悩んでる悩みをもとに解説していきます。
シュナウザーと飼い主さんに負担がかからず、お互いが快適に生活していくためのポイントなので、覚えておいてくださいね。
ではいきましょう!
食欲が強い子は気をつけて!
子犬の時期は、ご飯を食べなくなる子もけっこういるのですが、ミニチュアシュナウザーは安心です。
「ご飯を食べなくて困った、、、」という経験がほとんどないですね。
飼い主さんたちの話を聞いても、こんな感じ。
「うちの子は、とにかく食欲がすごい!」
「うちの子は、一瞬でフードがなくなります。」
「ご飯の時間になると、暴れ出します。(笑)」
もともと、猟犬や番犬として活躍していた犬種は、狩りにエネルギーを使うので「食べられるときに食べる」傾向があります。
ですので、フードに対する食欲が強い子が多いんです。
「フードをまったく食べない」よりは、食べてくれた方が安心なのですが、食欲が強すぎるとこんなデメリットがあります。
食欲が強すぎるデメリット
- ご飯の時間になると、もらえるまで吠え続ける
- ご飯を食べてる最中に触ると噛み付いてくる
- 何でも口に入れて飲み込んでしまい誤飲事故につながる
- 一気に食べようとするので、うまく飲み込めず肺炎になる可能性がある
- 肥満になりやすくなる
どれもワンちゃんだけでなく飼い主さんも大変な思いをするケースがほとんどです。
ですので、子犬のうちから対策をしてあげることが重要です。
やって欲しい対策はこんな感じ。
- ご飯の回数を増やす
- 食べづらい食器を使う
- 手から少しずつフードをあげる
- フードをあげるときは、ワンちゃんが主人にならないようにする
個体差はありますが、1〜2ヶ月継続していけば、だんだんと治まることが多いですよ。
一生懸命フードを食べる姿はカワイイですが、デメリットがあることも忘れないでくださいね。
意外と大きくなるけど大丈夫?
私はこれまで100頭以上のシュナウザーを見てきましたが、シュナウザーは意外と大きくなります。
一般的に平均体重は4〜8kgと言われていますが、7Kg以上になるシュナウザーが90%ぐらいの体感ですね。
飼い主さんたちは口をそろえて言います。
「こんなに大きくなると思ってなかった。(笑)」
とくに、シュナウザーは他犬種に比べて非常に筋肉質です。見た目もガッチリしますし体も大きくなります。
しかし、ペットショップでは子犬なので大きくなった成犬の姿がイメージできない方が多いんです。
なので、私がシュナウザーを検討されてる方に必ず確認する項目があります。
それがこんな項目です。
- 7Kgのワンちゃんを抱っこできる?
- 食費は月1万円ぐらいかかるけど大丈夫?
- お家は7kgの子が生活できるスペースはある?
- 散歩にほぼ毎日1時間行くぐらいの運動量が必要だけど大丈夫?
- 介護が必要になった時、体重7Kgの子を病院に連れて行ける?
少し極端に言っているところもありますが、すべて事実です。
これを聞いて、こんなふうに思う方はシュナウザーを飼っても問題ないです。
「それでも大丈夫!私はシュナウザーがいいです!」
「私の環境なら絶対大丈夫です!」
逆に、こんなふうに思うなら別の犬種を検討した方がいいかもしれません。
「大きくなっても本当に飼えるかな、、、」
「私の環境で大丈夫かな、、、」
どの犬種にも言えることではありますが、ワンちゃんの体重は個体差があります。
仮に予想より大きくなった場合でも、最後まで飼っていけるのかを考えた上でお迎えしてあげてくださいね。
ミニチュアシュナウザーの飼い方を初心者向けに徹底解説!まとめ
以上が、「ミニチュアシュナウザーの飼い方を初心者向けに徹底解説!」の内容になります。
ミニチュアシュナウザーは、可愛らしい見た目をしていますが、もともと害獣駆除犬です。
ネズミを捕獲するための、運動量の多さ、警戒心の強さなどを兼ね備えています。
チワワなどの可愛がられるために生まれた愛玩犬とは、もともとの目的が違います。
その理解がないと、飼った後のギャップを強く感じてしまうので注意が必要です。
シュナウザーの特徴や性格をしっかり理解した上でお家にお迎えするようにしましょう。
この記事をご覧になって、ミニチュアシュナウザーのことを少しでもわかってもらえたら嬉しいです。
あなたが、ワンちゃんとの幸せなペットライフを過ごせますように
他にも個人的にオススメなワンちゃんの用品もご紹介しているので興味があれば参考にしてくださいね!