私で本当に犬を飼えるんだろうか...?
そもそも犬を飼う前に何をどこまで知っておけばいいんだろう?
詳しく教えてー!
そんな疑問を解決していきます!
こんな方におすすめの記事
- これから初めて犬を飼おうと思っている
- 犬を飼う前に何を知っておけばいいか知りたい
- 自分でも「犬を飼える自信」をつけたい
文章が面倒ならYouTubeでどうぞ!
犬を飼う前に「これだけ」は知っておいて欲しいポイント6選を徹底解説!
いきなりですが、あなたに質問です。
「あなたは犬を飼うとき何を1番不安に感じますか?」
おそらく「何が1番不安?」と言われるとかなりの方が悩むんではないでしょうか。
私はこれまで400頭以上のワンちゃん猫ちゃんを、様々なお客様にお迎えしてもらいましたが、みなさんそれぞれ何かしらの不安を感じていました。
「維持費」「お世話」「最後まで飼う責任」「散歩」「留守番」など、あげればキリがありませんね。
いくら不安を解決しても、また新しい不安が出てきて、結局いつまで経っても不安がなくならないなんてことはよくあります。
そして、私が1番切ないのは、犬を飼おうと思っていたのに犬を飼う不安で悩みすぎてしまって飼うことを諦めてしまう方が多くいらっしゃることです。
本当は犬を飼いたいけど、不安に押し潰されてしまって犬を飼えないのは本末転倒ですよね。
そこで、今回はこれから犬を飼おうと検討している方が、「最低限ここだけは抑えておけば、とりあえず大丈夫!」というポイントをペットショップ店長の目線で6つ解説していきます。
では、この後の内容がわかりやすいように早速結論をお伝えします。
結論
・犬の維持費を養えるか?
・家が犬を変える家か?
・何があっても犬の責任にしないか?
・人が犬を飼える環境か?
・15年後は犬を飼える環境か?
・犬を欲しい気持ちは「勢い」と「ノリ」じゃないか?
犬初心者の方に向けて、わかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までご覧になってくださいね!
執筆者紹介
よっしー(@yosy_blog)
こんな私が、ペット業界にいるからこそお話しできる視点でわかりやすく解説します!
犬の維持費を養えるか?
犬を飼っていく上で欠かせない最大級のポイント「維持費」ですね。
「犬を飼っても今の生活に支障は出ないかな?」
「本当に自分がワンちゃんを養っていけるのかな?」
こんな不安が出る人は、今まで星の数ほど見てきました。
確かに、犬を飼っていくのはタダではありません。
普段食べるフードの「食費」、病気になったら治療にかかる「治療費」、毛のシャンプーやカットに必要な「トリミング代金」など、様々な場面でお金がかかってきます。
では、ここでいきなりですがクイズです。
犬の「維持費」はお金がかかるとよく聞きますが、具体的にいくら「維持費」がかかるかあなたは知っていますか?
実際はこんな方が多いんではないでしょうか?
「高いイメージはあるけど実際はわからない…」
「そう言われるといくらかかるか知らないなー…」
確かに、犬を初めて飼うならまったく見当がつかないですよね。
実はこの維持費ですが、ペット保険会社のアニコムさんの調査で数字が出ています。
結論から言うと2021年のペットにかける年間費用額は犬の維持費が345,572円かかると言うデータが出ています。
つまり月の維持費で言うと約3万円かかる感じですね。
もちろん、「犬の年齢」「犬種」などでかかる維持費が全然違ってくるので、あくまで平均ということは覚えておいてください。
ただ、それでも僕の感想は「思ったよりも高いな!?」というのが正直なところです。
なんでだろうと思って細かい項目を見てみると、こんな金額も入ってました。
維持費に含まれる項目
- 栄養を補う「サプリメント」
- 治療費の負担を減らせる「ペット保険料」
- 普段犬に着せる「洋服代」
正直「本当に絶対これいる?」という項目も入っていました。
なので、ぶっちゃけ「年間で35万円はかからないでしょ!」とは思います。
ただ、愛犬が急に大きなケガや病気で手術が必要になったりなどで一気に大きなお金が飛んでいく可能性はあります。
なので結論を言うと「犬の維持費は年間35万円はかかる!」と理解して、今の生活で犬を飼えるイメージがわけば、犬の「維持費」で必要以上に心配しなくてもいいかなと思います。
逆に「ちょっと難しそうだな…」とか「結構ギリギリのラインかも…」と思うぐらいなら、今無理をして犬を飼わない方がいいです。
なぜなら、無理をして犬を飼うと飼い主の心の余裕がなくなるからです。
例えば、急に病気の手術が必要になり手術費用で20万円かかると言われた時に、即答で「払います!」って言えますか?
飼い主に「お金」と「心の余裕」がなければ、トラウマになるぐらいツラい経験をすることになるかもしれません。
ですので、犬の維持費を養えるかどうかは、飼い主だけでなくワンちゃんの幸せのためにも必ず知っておいてくださいね!
家が犬を変える家か?
これはそのままの意味です。
「あなたが今住んでいる家はペットを飼ってもいい家に住んでいますか?」っていうことですね。
「いやいや、そんなの当たり前でしょ!」
「犬を飼っちゃダメな家で飼うわけないじゃん!」
こんな声が聞こえてきそうですね。(笑)
では、なぜ私がこの記事でわざわざ当たり前のことを出したかというと、当たり前のことができてない飼い主さんが実際に一定数いらっしゃったからです。
例えばこんなケースがありました。
実際にあったケース
- 引っ越しまで1ヶ月だからちょっとぐらい犬がいてもいいよね!
- ペット不可の家だけど隣の部屋の人も飼ってるから飼ってます!
- 周りにバレないようにこっそり飼ってます!
確かに、犬を飼っている飼い主さんはいいかもしれません。
もし、仮に犬を飼っていることがバレても、家から退去すればいいですし、最悪契約違反の違約金などを払えば解決できるかもしれません。
しかし、その人の周りに住んでいる人はどうでしょうか?
実際このような方もいらっしゃいます。
犬が苦手な人の例
- 犬が嫌いだからペット不可の家に引っ越した人
- 犬アレルギーだからペット不可の家に引っ越した人
- 犬の吠え声がイヤだからペット不可の家に引っ越した人
- 犬のニオイが嫌いだからペット不可の家に引っ越した人
- 犬と極力関わりたくないからペット不可の家に引っ越した人
また、ペット不可の家で犬を無理やり飼って強制退去になったとき、飼っているワンちゃんは本当に大丈夫でしょうか?
絶対に最後まで飼う責任を放棄せず飼い続けられると100%断言できますか?
つまり、何が言いたいかというと「周囲のことを一切考えず、自分のことだけ考えていませんか?」ということです。
犬を飼うということは、良くも悪くもあなたの周囲に様々な影響を与えます。
周りのことを考えず「自分が楽しければいいや!」「自分を中心で考えればいいや!」と考えている人は、犬を飼う資格はないと私は思っています。
勘違いしないで欲しいのは「犬を飼える家であれば周りのことを考えなくてもいい」というわけではありません。
ただ、犬を飼う上で今あなたが住んでいる家が犬を飼えるかどうかは絶対必要条件です。
その上で、犬を飼うということは、周囲の人に少なからず影響を与えるということは必ず覚えておいてくださいね!
何があっても犬の責任にしないか?
ちょっとわかりづらいと思うので、わかりやすい例をだしますね。
例えば、あなたは犬を飼った後に愛犬がこんな行動をしたらどう思いますか?
犬がしてしまう行動例
- トイレを部屋中にしてしまう
- 留守番中にずっと吠えている
- ドッグフードを食べずに人の食べ物しか食べない
- 飼い主の言うことを聞かない
どれも、よくありそうな行動ですよね。
ではこの時、あなたはこんなふうに思わない自信はありますか?
「うちの子はバカ犬なんです!」
「うちの子は頭悪いんです!」
「うちの子すごくワガママなんです!」
もし、あなたが少しでもこのように思ってしまったら注意が必要です。
あなたは愛犬が何か問題を起こしたときに「犬の責任」にしてしまう可能性がかなり高いです。
確かに、ワンちゃんがトイレを部屋中にしてしまったり飼い主の言うことを聞かなかったりすると、どうしても犬の責任にしたくなります。
なぜなら、犬の責任にした方が楽ですし「自分は悪くない!」と簡単に思い込むことができるからです。
しかし、先ほど挙げた例は果たして本当に100%ワンちゃんが原因だと言い切れると思いますか?
確かに、ワンちゃんの性格や育った環境などで影響されることはあるので、すべてが飼い主の責任とは言いません。
ただ、明らかに飼い主に原因があるのに責任転嫁をして犬の責任にするのは絶対にやめてください。
犬も始めから、トイレを部屋中にしたり飼い主の言うことを聞かなかったわけではありません。
そうなる「原因」が何かしらあるはずです。
そして私は8年以上ペット業界にいますが、その原因は飼い主にあることが非常に多かったのも事実です。
なので犬を飼うならしつけにせよ何にせよすべてを犬の責任にすることはやめましょう。
まずは「自分に何か悪いところはなかったのか?」と考えるようにして、他責ではなく自責の気持ちを持って犬を飼うことを意識してくださいね!
人が犬を飼える環境か?
このポイントで難しいのは、ペットショップ側から見たら「犬を飼わない方がいいでしょ!」という環境でも、飼い主からしたら「いや、それでも犬を飼える!」と思っている方がいらっしゃることですね。
例えば、こんな環境の方でも犬を絶対飼えると思っている方もいます。
犬を飼えると思っている例
- メチャクチャ犬アレルギーがあるけど大丈夫!
- 年齢が70歳の一人暮らしだけど問題ない!
- 家を24時間空けるけど犬を飼う!
確かに、これらの環境でもやり方によっては犬を飼えなくないです。
例えば、こんなやり方もあります。
アレルギー➡︎薬を飲みながら生活する
高齢の一人暮らし➡︎親族に1日1回は家に来てもらう
しかし、アレルギーがヒドく悪化してしまった場合や、一人暮らし中に飼い主が倒れてしまった場合はどうでしょうか?
犬との生活を満喫したい気持ちはわかりますが犬を飼えなくなった時のリスクが圧倒的に大きいケースが多いです。
しかも、それは飼い主の問題だけでなく飼った後のワンちゃんにも大きなリスクを伴います。
飼えなくなった場合の犬の引き取り手は?
誰が責任を持って飼うのでしょうか?
仮に飼い主が見つかっても、最後まで本当に可愛がってくれるのでしょうか?
何も考えずに犬を飼った結果、周囲の人間だけでなく愛犬にもトラウマになるぐらい悲しい思いをさせる可能性もあります。
なので、犬を飼う前に自分が本当に犬を飼える環境かどうかをしっかり考え直してください!
もし、自分でわからなければ「ペットショップ」や「ブリーダー」に相談してみましょう。
ちゃんとしてる業者なら的確なアドバイスをくれるはずです。
ただ、ここで注意してほしいのが利益しか考えてない業者です。
悪徳業者は、あなたのことを考えず、とにかく犬をあの手この手で売りつけようとしてくるので、気をつけてください。
これに関しては下記の記事で詳しく解説してるので、よかったら参考にしてくださいね。
15年後は犬を飼える環境か?
ちなみに、なぜ5年後や10年後ではなく「15年後が犬を飼える環境なのか?」というと、犬の平均寿命が14.65歳だからです。
つまり、犬の平均寿命は約15歳なので「最後まで看取る」と言う意味で15年後にしています。
では、なぜ私が15年後を考えてほしいかというと、犬を飼うときにワンちゃんの可愛さにメロメロになり、将来のことを考えられなくなってしまう方がいらっしゃるからです。
つまり「目の前のことしか考えられず15年後の先のことを冷静に考えられなくなってしまう」ということですね。
もちろん、先のことを考えた上で犬をお迎えしようと思っている方もいらっしゃいますし、私も犬をお迎えしてもらう前に必ず確認をしています。
しかし、実際に犬をお迎えするときに自分で気づけない方もいらっしゃると思うので、冷静なうちにここで一緒に確認しておきましょう。
必ず確認しておいてほしい項目はこんな感じです。
必ず確認して欲しい項目
- 15年後は犬を飼っていける年齢か?
- 15年以内に引っ越しの際犬を連れて行けるか?
- 15年以内にサポートしてくれる人はいるか?
- 15年間犬を養えるお金を確保できるか?
- 15年後に病院に連れて行ける環境はあるか?
- 15年後に犬の介護をできる体力はあるか?
- 15年以内に犬の引き取り先はあるか?
かなり多くなりましたが最低限これらは確認しておかなければ、あなたに犬を飼う資格はありません。
厳しい言い方かもしれませんが、それだけ犬を飼うということは責任が伴う大きな選択なんです。
しかし逆に言うと、15年後を想像した上で先ほどの項目が問題ないようなら、あなたは十分ワンちゃんを飼って行ける飼い主さんですので自信を持ってください!
どうしても、小さい子犬を見ると目先のことしか考えられなくなりますが、ワンちゃんの最後まで考えられる広い視野を持つようにしましょう!
犬を欲しい気持ちは「勢い」と「ノリ」じゃないか?
「勢い」と「ノリ」は最も気をつけてほしいポイントです。
とくに、若い夫婦や若いカップルの方に多い傾向があります。
例えばこんなケースですね。
・「ワンちゃんかわいいー!」の「勢い」でお迎えしてしまう。
・「ワンちゃん欲しいー!」の「勢い」でお迎えしてしまう。
・「飼っちゃう?(笑)」の「ノリ」で無理やりお迎えする。
・「何とかなるでしょ!(笑)」の「ノリ」で無理やりお迎えする。
ただ、絶対に「勢い」と「ノリ」がダメ!と言うわけではありません。
実はある程度「勢い」と「ノリ」があった方がいいケースもあります。
例えば、こんなケースです。
勢いとノリが問題ないケース
- 犬を飼うことは決まっているが、きっかけがなく犬を飼えていない
- 1年以上家族で話し合ってるが、なかなか決まらず平行線状態
- 犬は欲しいけどペットロスで悩み、どうしても踏ん切りがつかない
ここで重要なのは「犬は飼うことは決まっていて犬を飼える環境だけど、きっかけが自分達で作れていない」ところです。
この場合は、少々「勢い」や「ノリ」があった方が、しこりが無くなりスッキリして犬を飼えるケースが多いです。
しかし、絶対に「勢い」と「ノリ」で飼ってはいけないケースがあります。
それはこんなケースです。
勢いとノリがダメなケース
- 犬を飼えない環境だけど何とかなるでしょ!
- お金はないけど節約すれば問題ないでしょ!
- 今が楽しければそれでいいじゃん!
先程と違うのは「犬を飼えない環境で犬の将来のことも全く考えておらず、自分のことしか考えていない」ところですね。
この場合「勢い」と「ノリ」で犬を飼うと、誰も幸せになりません。
正直、幸せにならないのが飼い主だけならいいのですが、ほぼ間違いなく飼われたワンちゃんも不幸になります。
犬を飼えない環境で、犬の維持費も十分にまかなえず、飼い主の「勢い」と「ノリ」で飼われたワンちゃんが、どれぐらいの確率で幸せに暮らせると思いますか?
もちろん「0」とは言いませんが、限りなく0に近いはずです。
確かに、ペットショップで子犬を見ると浮き足立ち「勢い」と「ノリ」が少なからず出てしまう気持ちはわかります。
ただ、その「勢い」と「ノリ」は、あなたが犬を飼う上で本当に必要なものでしょうか?
犬を飼うことは、良くも悪くもワンちゃんとあなたの人生が大きく変わるイベントです。
ですので、犬を飼う前には、本当に必要な「勢い」と「ノリ」なのかを区別できるようにしておきましょう!
犬を飼う前に「これだけ」は知っておいて欲しいポイント6選まとめ
今回のまとめはこちらです。
まとめ
- 犬の維持費を養えるか?
- 家が犬を飼える家か?
- 何があっても犬の責任にしないか?
- 人が犬を飼える環境か?
- 15年後は犬を飼える環境か?
- 犬を欲しい気持ちは「勢い」と「ノリ」じゃないか?
私の独断と偏見にまみれていましたが、これからワンちゃんを飼おうと思っている方の参考に少しでもなれば嬉しいです。
あなたがワンちゃんとの幸せなペットライフを過ごせることを応援してます!
他にも個人的にオススメなワンちゃんの用品もご紹介しているので興味があれば参考にしてくださいね!