毛玉を作らない方法や毛玉ができたときの対策はあるのかな?
詳しく知りたーい!
そんな疑問を解決していきます!
犬の毛玉をなくすブラッシング方法を徹底解説します!
「犬は毛玉ができやすい」と聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
これまで私は何百人もの飼い主さんのお話を聞いていますが「毛玉」で悩まれている方は非常に多いです。
お客様や飼い主さんたちの話をまとめるとこんな感じです。
- 毛玉のお手入れが大変...
- 毛玉がすぐにできてしまう...
- 毛玉を処理してもキリがない...
「犬は毛玉がすぐできるし、処理も大変でいつも毛玉で悩んでいます!」という方がかなりいらっしゃいます。
とくに、初めてワンちゃんを飼われる方は「毛玉」の大変さが実感できていないので、「毛玉」ができてから後悔する方が本当に多いです。
そこで「毛玉」で悩まずに愛犬の負担を減らすためにも、本記事の「毛玉」の基礎知識や解決策を覚えて、ぜひ実践してみてくださいね。
この記事を読めば、あなたが犬の毛玉ができない方法がわかるように細かく説明していきますので、最後までご覧になってくださいね!
執筆者紹介
よっしー(@yosy_blog)
こんな私が、ペット業界にいるからこそお話しできる視点でわかりやすく解説します!
犬の毛玉の原因は?
そもそも、なぜワンちゃんには毛玉ができてしまうのでしょうか?
毛玉の原因は「毛と毛が絡まり合ってしまう」ことによって起きます。
人間の毛やセーターの毛玉と同じ原理ですね。
つまり、ワンちゃんの毛が絡まりやすい状態になってしまうと毛玉ができてしまうんです。
そして毛が絡まりやすくなる主な理由はこの3つです。
1つづつ解説します!
ブラッシングをしていない
ブラッシングを定期的に行わないと、毛が絡まりやすくなり毛玉ができやすくなります。
とくに、トイプードルなど毛がカールしている子は、毛玉になりやすく注意が必要です。
「ブラッシングの頻度はどれくらいがいいか?」とよく聞かれますが、ブラッシングは毎日行うようにしましょう。
仕事などで忙しい方は最低でも2〜3日に1回はしてあげてください。
ブラッシングの頻度を増やすだけで毛玉の数を大幅に減らせるだけでなく、皮膚トラブルの早期発見や健康な毛を保つのにも効果的ですよ。
毛をぬれたままにしている
毛をぬれたままにしておくのも毛玉の原因になります。
よくあるのがこんなケースです。
- 散歩で雨にぬれた後、十分に乾かさずに放置してしまう
- 家でシャンプーをした後、毛の根元まで乾かせていない
毛の生えぎわまで乾かせていないと、毛と毛が絡まりやすくなり毛玉になりやすくなります。
愛犬がぬれてしまったら、ドライヤーなどで毛を完全に乾かしてあげてください。
乾かすのに時間はかかりますが、ここでサボると毛玉ができた後にさらに時間とお金がかかってしまうので、早めに対策をしましょう。
汚れがついたままにしている
汚れが毛についてしまうと毛玉ができやすくなります。
例えばこんな汚れです。
- 散歩中のホコリや泥などの汚れ
- ワンちゃんが自分の体を舐めてつく唾液の汚れ
- 尿や便の汚れ
これらの汚れがつくと、毛がぬれたり固まったりしてしまい、毛玉の原因につながります。
ホコリや唾液がついている程度の汚れなら、ブラッシングでキレイにしてあげましょう。
泥や便などのヒドい汚れは、部分的にシャンプーをしたり「除菌・消臭スプレー」などのケア用品を使うと効果的ですよ。
毛玉を放置しておくとダメなの?
ペットショップに勤めていると、ワンちゃんの「毛玉」ついてよく質問を受けるのですが、こんなことを言う方が多いです。
「毛玉ができても、実際は大したことないですよね?」
「毛玉ができても、ワンちゃんに悪影響なさそうですね!」
「毛玉ってそんなに悪いイメージがないです!」
「毛玉」のデメリットのイメージがわかずに「毛玉」を問題視していない方が、かなりいらっしゃいます。
しかし「毛玉」にはワンちゃんにも飼い主さんにも、大きな悪影響を与えます。
主な毛玉のデメリットはこんな感じです。
毛玉ができるデメリット
- 通気性が悪くなり蒸れやすく炎症を起こしやすくなる
- 汚れがたまりやすくなり皮膚病になりやすくなる
- 毛玉どうしが絡み合って引っ張り体にさわると痛がる
- 痛みでお手入れを嫌がり家でのお手入れが困難になる
- トリミングの際に追加料金を取られる場合がある
「毛玉」によって大きな皮膚トラブルにつながったり、飼い主との信頼関係に影響するデメリットが多いんです。
ちなみに、「毛玉」ができることでのメリットは1つもありません。
愛犬の「毛玉」は始めから作らせないに越したことはないんです。
愛犬と飼い主さんが気持ちよく生活していくために、「毛玉」の予防は徹底して行うようにしましょう。
毛玉対策に必要な用品は何があるの?
では、ワンちゃんの毛玉ができないようにするためには何が必要なんでしょうか?
自宅で毛玉を作らせないのに最低限必要な用品はこんな感じです。
1つづつ解説していきます!
スリッカーブラシ(必須)
ワンちゃんを飼うなら欠かせないのがスリッカーブラシです。
剣山のような形をしておりピン(針金)の部分がくの字に曲がっているのが特徴です。
毛玉を取り除くには最適なブラシです。
さらに、毛玉だけでなく血行を促進したり皮膚病の早期発見にも効果的です。
ワンちゃんを飼う前に必ず一本は買うようにしましょう。
「どんなスリッカーブラシを選べばいいかわからない、、、」と言う方は、下の記事で詳しく解説しているのでよかったらどうぞ。
コームブラシ(あるといい)
コームは被毛のもつれや毛玉のチェックに使います。
毛玉を作らせないようにする目的ではないので気をつけてください。
使い方は、スリッカーでブラッシングをした後に、コームで毛をとかして毛玉があるかを確認します。
コームは人の目では見つけづらい毛玉がわかるので、間接的に毛玉ができるのを予防できます。
プロでも仕上げに必ず使うので、ワンちゃんを飼うなら1つあっても損はしませんよ。
「コームが欲しい!」と言う方は、こちらの記事で詳しく解説しているのでよかったらどうぞ。
グルーミングスプレー(できればあるといい)
ブラッシングをより効果的にするスプレーです。
グルーミングスプレーの効果は主にこんな感じ。
- 毛艶をよくする
- 静電気を予防できる
- 切れ毛を予防できる
- 消臭・除菌効果がある
- 毛玉を除去しやすくなる
毛玉だけでなく様々な効果が期待できます。
毛玉対策に必須ではないですが、あるに越したことはないですね。
「グルーミングスプレーについてもっと知りたい!」と言う方は、下の記事で詳しく解説しているので興味があればどうぞ。
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スキばさみ(できればあるといい)
毛玉が固くなってスリッカーブラシで解決できない場合は、スキばさみも効果的です。
毛玉になった部分に、スキばさみを1、2回入れれば毛玉が細かく分かれます。
そこにスリッカーブラシでブラッシングをすれば、毛玉を取ることができます。
しかし実際にやろうと思うと、ワンちゃんが動いて上手く毛玉を切れなかったり、皮膚を切ってケガをさせる可能性があります。
もちろん、ご家庭でもできますが愛犬にケガをさせてしまっては本末転倒です。
もし、ご家庭でやられる場合は、ハサミを少しづつ愛犬に慣れさせながら無理のない範囲で行ってくださいね。
犬用バリカン(できればあるといい)
犬用バリカンで短く刈ってしまうのもアリです。
スリッカーブラシやスキばさみは部分的な毛玉を取るのに効果的ですが、バリカンは全身に毛玉があるときに有効です。
とくに、毛玉がフェルト状(シートみたいな形)になっている場合は、バリカンで刈った方がワンちゃんの負担も少なく非常にラクです。
自宅でのバリカンはケガが心配ですが、犬用バリカンはケガ防止のためのアタッチメント(付属品)やセーフティーガードがついているものもあるので、比較的安心して使用することができます。
他にもトリミング代の節約にもつながるので、「維持費を安くしたい」方にもオススメです。
毛玉対策に必須ではないですが、毛玉だけでなくちょっとしたお手入れにも使えるので1つあると便利ですよ。
「どんな犬用バリカンを買えばいいかわからない!」と言う方は下の記事で詳しく解説しているのでよかったらどうぞ。
犬の毛玉をなくすブラッシング方法
最後に、犬の毛玉をなくすブラッシング方法を解説します。
愛犬に毛玉ができてしまったら、ぜひ実践してみてください。
ではいきましょう!
step
1場所を固定する
トリミングサロンでもそうですが、ワンちゃんをテーブルなどの高い場所に乗せます。
ワンちゃんは高いところが苦手な子が多いので、ブラッシングがやりやすくなる子が多いです。
このとき、テーブルなどを部屋の角に置きながらブラッシングをすると、ワンちゃんが落ちるのを防ぐことができますよ。
難しければ、膝の上に抱きかかえてブラッシングをしましょう。
ポイント
安定した場所でブラッシングをすることで、飼い主さんと愛犬の負担を減らせます!
step
2指で毛玉をほぐす
トイプードルの毛を、手でかき分けながら毛玉がないか確認します。
もし、毛玉があれば指でほぐしながら毛をさきます。
さけるチーズみたいに、毛をさいていくイメージです。
もし、グルーミングスプレーがあれば、毛玉の部分に使うと効果的ですよ。
すると、この後ブラッシングをするときに毛玉に引っかかりづらく、愛犬の負担を予防できます。
ポイント
指でほぐす作業をするかしないかで、毛玉の取れ方が大きく変わります!
step
3ブラッシングをする
片手でスリッカーを持ちます。
このとき、柄を握りしめるように持つと力が入りすぎてしまうので、ペンを持つように持ってください。
力が入りすぎずに持つことができると思います。
もう片方の手で、毛の根本をかき分けながら、皮膚と並行になるようにブラッシングをしてください。
このとき、スリッカーをグイグイ引っ張りすぎるとワンちゃんが痛がります。
スリッカーはポンポン当てるようなイメージで少しづつブラッシングをしてください。
始めは背中から行い、首回り、足、お尻まわり、お腹、顔周りもブラッシングをしましょう。
ポイント
無理やりブラッシングをすると、ブラッシングを嫌がるようになるので、少しづつ慣れさせてあげてください!
step
4コームで仕上げをする
スリッカーでブラシをした後、コームで毛並みを整えます。
コームは根元から毛先に向かって動かします。
このとき、毛玉があるとコームが引っかかるので、もう一度その部分をスリッカーでブラシをします。
これを繰り返して、引っかかりが無くなったら終了です。
最後に、ご褒美のフードやおやつをあげてください。
【ブラッシング=いいこと】と覚えるようになりますよ。
ポイント
ブラッシングはワンちゃんに負担がかかります。愛犬がブラッシングを好きになれるような工夫をしましょう!
ここまで毛玉をなくすブラッシング方法を解説してきましたが、1番大切なのは「毛玉ができないように予防をすること」です。
毎日正しいブラッシングをすれば、ほとんどの毛玉を予防できます。
飼い主さんが日頃から、愛犬のために「毛玉」の予防を心がけてくださいね。
犬の毛玉をなくすブラッシング方法をペットショップ店長が徹底解説!まとめ
以上が、「犬の毛玉をなくすブラッシング方法」の内容になります。
犬種にもよりますが、ワンちゃんを飼ったら必ず「毛玉」と付き合っていかなければならないということです。
そのためには、毛玉の正しい知識・必要な用品・ブラッシングの方法などを飼い主さんが知らなければいけません。
ワンちゃんは1人では何もできません。
飼い主さんが責任を持って、愛犬に向き合ってあげてくださいね。
この記事をご覧になって、犬の毛玉ことを少しでもわかってもらえたら嬉しいです。
あなたが、ワンちゃんとの幸せなペットライフを過ごせますように