原因や解決策はどんなのがあるんだろう?
詳しく知りたーい!
そんな疑問を解決していきます!
トイプードルが骨折や脱臼をしないためにできることを徹底解説します!
トイプードルを飼う前に必ず気をつけて欲しいこと、それは骨折や脱臼などのケガです。
とくにトイプードルのような足が細いワンちゃんは、他犬種に比べて骨折や脱臼がしやすいんです。
私は5年間ペットショップに勤めていますが、お迎えした後すぐに「骨折しちゃいました、、、」「脱臼したんです、、、」という話を聞きます。
そして私は、飼い主さんたちの話を聞いてこんな方が多いのに気づきました。
- 骨折や脱臼を怖いと思うけど甘くみている
- 自分のワンちゃんはケガしないと思っている
- ケガをしてもなんとかなると思っている
「骨折や脱臼は怖いけど、うちの子はケガしても大丈夫だし、そもそもケガしないよ!」と言う方がかなりいらっしゃいます。
ちょっと待ってください!
それでは、万が一あなたのワンちゃんが骨折や脱臼をしたとき大丈夫でしょうか?
今回は、そんな方に向けて詳しく解説していきます!
執筆者紹介
よっしー(@yosy_blog)
こんな私が、ペット業界にいるからこそお話しできる視点でわかりやすく解説します!
なぜトイプードルは骨折や脱臼をしやすいの?
トイプードルは、骨折や脱臼などケガをしやすいと言われますが、そもそもなぜそう言われているのでしょうか?
5年間ペットショップに勤続中の私が、今までの経験から理由をまとめてみました。
1つづつ解説していきます!
骨が細いから
個体差はありますが、トイプードルの骨は細い子が多いです。
トイプードルの骨の特徴はこんな感じ。
- 子犬のうちは、足の骨の太さが人の親指ぐらいしかない
- 骨の強度はわりばし程度しかない
- 成犬の平均体重が3〜4kg程度なので、成犬になっても骨格が細い
つまり、子犬のときだけでなく成犬になっても、少し力を入れれば簡単に骨が折れてしまうんです。
しかし、とくに初めて犬を飼われる方には、こんなことを言われます。
「骨が細いって言っても、別に大丈夫でしょ!」
「骨が細くても、気をつければなんとかなるでしょ!」
自分のワンちゃんが骨折やケガをするイメージが湧かないので、そう思うのも当然ですよね。
ですので、骨折やケガのイメージがわかない方は、ペットショップやブリーダーさんのもとに訪れて実際に子犬を抱っこしてみてください。
きっと「骨が細い」の意味がわかると思いますよ。
活発な子が多いから
あなたはトイプードルにどんなイメージを持っていますか?
「活発」か「大人しい」かで言われたら「活発」なイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか?
実際、お客様や飼い主さんのお話を聞くとトイプードルは活発な子が多いです。
とくに家にお迎えしてすぐの子犬のトイプードルは、こんな状態になりやすいです。
- 飼い主さんにとにかくかまって欲しい
- 新しい環境に興味津々になる
- 広い環境で自由に遊びたくなる
家にお迎えしてテンションが上がっちゃうのは、ワンちゃんのかわいいところですよね。(笑)
しかし活発なのはイイことですが、好奇心がありすぎてケガのリスクが高くなることも事実です。
活発だからこそ、飼い主さんの注意が必要ですよ。
トイプードルの骨折と脱臼の治療費はいくら?
トイプードルが骨折や脱臼になりやすいことはわかっていただきました。
しかし、それぞれどれぐらい治療費がかかるのかイメージできないですよね。
現実味がわかないと思うのでそれぞれの具体例や治療費を簡単に解説します。
骨折の治療費
トイプードルは、前足と後ろ足の骨折をするケースがよくみられます。
この後詳しく解説しますが、高いところから落ちたときに前足や後ろ足で着地することが多いためです。
前足の骨折の治療費の一例は下の通りです。
診察 800円 入院(4泊5日) 10,000円 検査 20,500円 全身麻酔 32,500円 手術 237,000円 処置 3,400円 注射 4,500円 合計 308,700円
もちろん病院や診察内容などで金額は変わりますが、治療費が300,000円を超えることも珍しくありません。
とくに子犬のうちは体も出来上がっていないので、ちょっとしたことで骨折をしやすいです。
頻繁に骨折をすると、ワンちゃんも飼い主さんも大変な思いをするので、予防を心がけてくださいね。
脱臼の治療費
トイプードルに多い脱臼は、膝蓋骨脱臼(パテラ)というものです。
足のお皿の骨の膝蓋骨が脱臼してしまう病気で、トイプードルによくみられます。
ちなみに膝蓋骨脱臼の治療費の一例はこんな感じです。
診察 800円 入院(5泊6日) 15,000円 検査 25,000円 全身麻酔 15,000円 手術 165,000円 点滴 14,400円 処置 10,500円 注射 6,000円 お薬 2,300円 合計 254,000円
こちらも病院や診察内容などで金額は変わりますが、治療費が200,000円を超えることはよくあります。
実際に治療費を払おうと思うとかなり高額ですよね。
「たかが脱臼でしょ!」と甘くみていると、後悔することになるかもしれませんので、事前に対策をしておくと安心ですよ。
トイプードルの骨折や脱臼の原因と解決策
では、トイプードルの骨折や脱臼の原因はどんなものがあるのでしょうか?
お家にトイプードルをお迎えした後になりやすいケガの原因をまとめました。
どれも、実際に起きてしまいそうな原因ばかりですよね。
お家の大切な愛犬がツラい思いをしないように、解決策もあわせて詳しく解説していきます。
1つづつ見ていきましょう!
抱っこから落ちたとき
最もトイプードルが骨折や脱臼をしやすい原因の1つです。
かわいい愛犬が目の前にいれば、抱っこをしてあげたくなるのは当然ですよね。
しかし、思わぬタイミングでワンちゃんが抱っこから落ちてしまったりすることはよくあります。
例えばこんなケースです。
- 子供が抱っこをしていて落としてしまう
- 雷や他のワンちゃんの吠え声に対してビックリして落ちてしまう
- ゆっくり下ろそうと思ったら待ちきれずに飛び降りてしまう
とくに初めてワンちゃんを飼う方は、抱っこに慣れてないので落としてしまうことがよくあります。
よかれと思った抱っこが、大きなケガにつながる可能性があるので注意が必要です。
解決策
- 高いところで抱っこをすると大ケガにつながる可能性が高くなります。
- ワンちゃんの抱っこに慣れるまでは、立ち上がって抱っこをしないようにしましょう
- 初めは座りながら抱っこをして、膝の上に乗せてあげてください
- 慣れてきたら、座ったまま抱っこをして少しづつ抱っこに慣らしてあげましょう
- 最初は30秒、次は1分のように抱っこの時間を徐々に増やしながら行ってみてください
- だんだんとワンちゃんも抱っこに慣れて「抱っこが安心」と思うようになりますよ
愛犬に思わずしたくなる抱っこですが、ワンちゃんにとって抱っこは当たり前の状況ではありません。
抱っこを嫌がる子もいれば、好きな子もいます。
抱っこをするさいは、ワンちゃんに合わせながら少しずつ慣らしてあげてくださいね。
もし「それでも不安です」と思われる方がいるなら、ワンちゃんが落ちた衝撃を吸収するマットなどがあるので、あらかじめ敷いておくと安心できますよ。
詳しい内容はこちらの記事で解説していますのでよかったらどうぞ。
>>【骨折・脱臼を防ぐ!】犬がケガをしないために使えるマット
イスやソファーから降りたとき
こちらも大きなケガにつながる原因の1つです。
ワンちゃんもお家の環境に慣れてくると、自分からイスやソファーに上がったりすることがよくあります。
逆に飼い主さんが、自らワンちゃんをソファーに乗せたりもしますね。
イスやソファーに乗ること自体は問題ないですが、そこから降りたときにケガにつながる可能性があります。
例えばこんな場合です。
- 飼い主がソファーから離れたとき一緒に降りる
- 音などにビックリして飛び降りる
- 遊んでる最中にソファーなどに乗ったり降りたりする
とくに子犬のうちは、興味津々でどこでも行こうとしますし、高いところが危ないと認識していないので、気をつける必要があります。
解決策
- 子犬のうちはソファーなどの高い場所に乗せないのが安心です
- 骨格が出来上がる生後半年ぐらいまでは床で過ごす方がリスクは減らせます
- 高い場所に乗せる場合はワンちゃんを床におろすとき抱っこをしておろしましょう
- ちょっとしたことですがケガのリスクを大幅に減らせます
そもそも高いところに乗せなければケガのリスクは大幅に減らせます。
飼い主さんが意識するかどうかで、ある程度ケガは予防できますので、日頃から危機管理は忘れないでくださいね。
「それでも高いところから落ちたらケガが心配です」と言う方は、ワンちゃん専用の昇降台(ステップ)などがあるので置いておくと安心ですよ。
ワンちゃん用ステップはこちらの記事で詳しく解説してあるので気になる方はどうぞ。
>>【骨折・脱臼から守る!】安心して使える犬用ステップ
フローリングの床で遊んでいるとき
ツルツル滑るフローリングの床もトイプードルのケガにつながりやすいです。
とくにトイプードルは足の裏の毛が伸び続けるので、放っておくとさらに滑りやすくなります。
よくあるケースはこんな感じ。
- 走っているときに転んで骨折をする
- ブレーキが効かず足に負担がかかり脱臼する
昔に比べて今の戸建てはフローリングが多いので、床が原因でケガをするリスクが増えました。
あなたの家にもフローリングがあるなら骨折や脱臼には気をつける必要があります。
解決策
- 日頃から足の裏の毛をカットしてあげましょう
- 1〜2週間に1回を目安にすると毛を短く維持できます
- 自宅で犬用のバリカンを買ってカットができます
- 難しければトリミングサロンなどで有料でやってもらえます
基本的にはトリミングサロンで月に1回のカットと同時に足裏もカットする方が多いです。
お金はかかりますけど、その方が安心でラクですからね。(ちなみに、足裏カットは大体500円程度です。)
トイプードルの毛は生涯伸び続けるので、足裏の毛のカットは必ず行いケガを予防してくださいね。
「それだと大変だな、、、」と思った方は、ワンちゃん用の滑らないマットなどがあるので、敷くだけでオッケーです。
ワンちゃん用のマットに関してこちらの記事で詳しく解説していますのでよかったらどうぞ。
>>【ペットショップ店長オススメ】愛犬をケガから守る犬用マット
トイプードルが骨折や脱臼をしないためにすべきことまとめ
以上が、「トイプードルが骨折や脱臼をしないためにすべきこと」の内容になります。
トイプードルは骨折や脱臼がしやすく治療費も多くかかるということを知っていただけたと思います。
しかし、飼い主さんのケガに対する意識を高めるだけでも、ケガのリスクは大幅に減らすことができます。
この記事を最後までご覧になっているあなたなら、きっとケガに対する意識が高いはずです。
ワンちゃんがケガをしないようにするには飼い主が守ってあげるしかありません。
愛犬が大ケガをしてツラい思いをする前にしっかりと対策してあげてくださいね。
この記事をご覧になって、トイプードルのことを少しでもわかってもらえたら嬉しいです。
あなたが、ワンちゃんとの幸せなペットライフを過ごせますように。