値段が高い理由と安い理由がわからない...
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ペットショップで犬の値段が違う理由を徹底解説!
私は6年以上ペット業界にいますが、よくお客様からこんな質問をされます。
「何で同じ犬種でここまで値段が違うの?」
「値段が安いけど本当にお迎えしても大丈夫?」
犬の値段が違うことに強い疑問を持っている方がかなり多くいらっしゃいますね。
私の体感では、お客様から1日1回は値段に関しての質問をいただくイメージです。
確かに、これからワンちゃんを迎えるなら値段の違いは大きなポイントですよね。
「ワンちゃんに病気などがないのか?」「お店から騙されていないか?」など、値段が安い理由が気になってしまいます。
そこで、これから犬を飼う人が値段の違いに惑わされないための正しい知識や考え方を解説していきます。
「これから犬を飼いたいが値段が心配」「犬の値段が違う理由を知りたい」方に向けて解説していきますので、ぜひ最後までご覧になってくださいね!
執筆者紹介
よっしー(@yosy_blog)
こんな私が、ペット業界にいるからこそお話しできる視点でわかりやすく解説します!
犬の値段が違う理由
結論から言うと、犬の値段の違いは主に6つあります。
犬の値段が違う理由
- 犬種
- 血統
- 年齢
- 性別
- 体の大きさ
- 病気の有無
1つづつ詳しく解説していきます!
犬種
実は、犬種によって値段の違いはかなり差があります。
まずは、こちらのデータをご覧ください。
これはペット保険会社アニコムさんが発表した2021年の人気犬種ランキングです。
1位 トイプードル
2位 チワワ
3位 MIX(10 kg以下)
4位 柴犬(豆柴含む)
5位 ポメラニアン
6位 ミニチュアダックスフンド
7位 ミニチュアシュナウザー
8位 フレンチブルドッグ
9位 ヨークシャーテリア
10位 シーズー
皆さんも聞いたことや見たことがある犬種がいるんではないでしょうか?
ここで何が言いたいかというと、この犬種たちは2021年にブリーダーやペットショップから最も飼われた犬種ということです。
つまり、今日本で「需要がある犬種」ということですね。
では、需要が高いとどうなるのかというと、犬の値段が高くなる傾向があります。
例えば、1番最初に新型コロナウィルスが流行ったときにマスクの値段がめちゃくちゃ上がりましたよね。
けれど、値段が高くても何としてでも皆さんマスクを買おうとしていませんでしたか。
あれは需要が高かったからです。
あなたも一度は「値段が高くても欲しいものは欲しい!」という気持ちになったことはあるのではないでしょうか?
そして、実は犬種によって値段の相場はある程度あります。
例えば、トイプードルやチワワでに50~60万円で販売されている子が多いですが、同じ人気の犬種である柴犬やシーズーでは50万円を超える子はそんなに多くは見かけないですね。
ちなみに、以前はMIX犬は純血種の犬種と比べて安い子が多かったですが、今では50万円を超える子も普通に販売されています。
このように、犬種ごとに「高い」「安い」の相場はあります。
ただし、昔と比べて今は、基本的に人気の犬種は50万円前後はすると思っておいた方がいいですよ。
血統
時々、ペットショップの犬の情報を見ていると「この子のお父さんはチャンピオン犬です」などの表記があったりします。
あれはどういうことかというと、世界中では犬の見た目の美しさやマナーなどを競い合うコンテストが開かれています。
そのコンテストで、何度か優秀な成績を収めるとチャンピオン犬としての称号がもらえるんです。
しかも、チャンピオン犬の称号をもらう基準も決して簡単ではありません。
つまり、親がチャンピオン犬の称号を持っているということは、そのワンちゃんのブリーダーさんは徹底した管理をしているはずなので、信頼できる可能性が高いです。
また、コンテストでは協会が定めたワンちゃんの理想の姿(スタンダード)も評価されます。
例えば、トイプードルなら「体の高さは25cmが理想」で「足が短い子は失格」などの細かい基準があります。
ですので、チャンピオン犬から生まれてくる子犬は、犬種本来の理想の姿で生まれてくる可能性も高くなります。
そのため、チャンピオン犬から生まれた子犬は比較的値段が高い傾向があります。
ただ、個人的に「親はチャンピオン犬かどうか」はそんなに重要ではないかなと思います。
もし「将来的に自分の犬をドッグショーに出したい!」という方なら別ですが、そうでなければ気にしなくてもいいかなと思います。
正直、家でペットとして飼うなら見た目にこだわる必要もないと思いますし、あなたが「その子がいい!」と思うならどんな子でもいいと思います。
ですので、「血統」は犬の見た目にこだわりがある人だけ気にすればOKです。
年齢
結論から言うと、年齢は生まれたばかり犬の方が値段が高い傾向にあります。
例えば、生後2ヶ月の犬と生後半年の犬なら、生後2ヶ月の犬の方が値段が高いです。
理由は単純で、年齢が若い方が小さくて可愛いので家族が決まる可能性が高いからです。
確かに、年齢が若い子犬は、「ザ・子犬」の可愛さが溢れていますよね。
この記事を見ている方の中にも「犬を飼うなら子犬から飼いたい!」という方も多いんではないでしょうか?
ちなみに年齢の値段の差は、どこのペットショップもブリーダーを見ても同じですね。
どうしてもビジネスである以上、こういう形にならざるを得ないかなと思います。
しかし、2021年6月からは犬の販売の制限がかかりました。
これまで子犬は、生後50日齢からの販売が可能でしたが6月からは生後57日齢の販売に変更されました。(ちなみに、ブリーダーからの柴犬などの日本犬の販売は変更なしです。)
時代が進むにつれて法律も厳しくなってきているので、年齢の値段の差もさらに変わっていくかもしれませんね。
ただ、基本的に犬の年齢が若いほど値段は高くなると思ってください。
性別
こちらも結論から言うと、オスよりもメスの方が値段が高い傾向があります。
理由は、ブリーダーが繁殖のできるメスを手元に残したいので市場に出回る数が少なくなるからです。
やはり、ブリーダーからしたらワンちゃんの数を増やして販売したいので、メスの方を手元に残したいのは何となく想像できますよね。
また、私は6年以上ペット業界にいますが、実際にお客さんでもメスを探している方がかなり多い印象があります。
つまり、メスの需要が高いのに市場の数が少ないと言うこともあって、値段が高くなっているとも考えられますね。
ちなみに、2022年の6月から法律が厳しくなりメスの交配年齢が6歳以下までになり、出産回数も6回までと制限がかかるようになります。
すると、子犬のメスの数はさらに少なくなるので、メスの希少性が上がります。
その結果、今後メスの犬の値段がさらに上がっていくんではないかと私は思っています。
ただ、メスがよくてオスが悪いと言う話ではありません。
あなたが「この子をお迎えしたい!」と気に入った子ならメスでもオスでも関係ないですからね。
ただ、参考程度に性別はメスの方が値段が高くなるということだけ覚えておきましょう。
体の大きさ
体の大きさは、体が大きい子よりも体が小さい子の方が値段が高い傾向にあります。
例えば、同じ年齢のトイプードルでも、体重が5kgの子と3kgの子なら3kgの子の方が値段が高いです。
理由は単純で、体が小さい犬の方が可愛く見えて家族が決まりやすいからです。
体が小さい方が、より可愛く見えますからね。
ちなみに、皆さんは「ティーカッププードル」って聞いたことがありますか?
トイプードルよりも小さい子をティーカッププードルとして販売しているショップもありますよね。
しかし、ティーカッププードルは正式に血統として認められていません。
あれはニックネーム(愛称)みたいなものです。
体が小さい「トイプードル」を「ティーカッププードル」と言う名前で販売しているだけなので勘違いしないようにしましょう。
ついでに言うと、「豆柴」も同じ扱いです。
あれも、愛称なので気をつけてくださいね。
ただ、体が小さければ絶対いいと言うものでもありません。
逆に、体が大きい子の方が、体がガッシリしているので小さなお子さんと遊びやすかったりしますす。
確かに、体が小さい子の方が飼いやすいメリットもありますが、飼う人の環境によって「良い」か「悪い」かは違います。
何にせよ、あなたが気に入った子を飼ったら、結局体が大きくても小さくても関係なくなってきますけどね。
どのワンちゃんを見ても「結局うちの子が1番可愛い!」って思うようになりますよ。
なので目安として、体が小さい方が値段が高くなるということ覚えておいてください。
病気の有無
これは言うまでもなく、販売時に健康状態に何か問題がある子は値段が安くなる傾向があります。
よくあるのは、足のお皿の骨が外れてしまう「膝蓋骨脱臼」や精巣が正しい場所に降りきってない「陰睾」などがあります。
これ以外にも、他にも様々な疾病があります。
ただ、私はこれまで1000頭以上のワンちゃんを見てきていますが、正直言うと健康状態に全く問題がないワンちゃんは少ないです。
例えば、チワワなら眼球が斜め上を向いている「外斜視」の子が多いですし、トイプードルなら先ほど説明した「膝蓋骨脱臼」を持っている子が多いです。
もちろん、それは日常生活で支障のないレベルの子を販売していると言う前提ですが、気になる方は気になると思います。
なので、あなたがワンちゃんを飼った後に悲しい思いをしないために、犬を飼う前にペットショップに必ず確認してほしいことがあります。
それは、「現在の健康状態と過去の治療の記録」です。
これを聞いて、病気などを隠すことなく丁寧に説明してくれるペットショップなら信頼できる可能性が高いです。
逆に、スムーズに説明してくれないショップは少し怪しいと疑いましょう。
ペットショップによっては、しっかりと健康診断しているところもあるので、初めてでも安心してお迎えができると思います。
ただ、あくまでも現在までの健康状態がわかるだけで、将来ワンちゃんがどんな病気になるかはわかりません。
ですので、現在の健康状態が将来に何か影響を及ぼすのかを必ずショップに確認してください。
犬を飼った後に、「ワンちゃん」も「飼い主」も悲しい思いをするリスクを少しでも減らすようにしましょう。
病気がある子は値段が安くなる傾向がありますが「安いから!」と言ってすぐに飛びつかず、しっかりと考えた上で検討するようにしてくださいね。
ペットショップで犬の値段が違う理由はこれだ!【ペットショップ店長解説】まとめ
今回のポイントはこちらです。
まとめ
- 犬種によって値段の相場はある
- 血統は見た目にこだわりがなければ気にしない
- 年齢は若い方が値段が高い
- 性別はメスの方が値段が高い
- 体の大きさは小さい方が高い
- 病気の有無は事前に調べて予防する
今回お話しした理由が全てのペットショップに当てはまるわけではありませんが、値段の違いの目安になるかなとは思います。
私の独断と偏見にまみれていましたが、これからワンちゃんを飼おうと思っている方の参考に少しでもなれば嬉しいです。
あなたがワンちゃんとの幸せなペットライフを過ごせることを応援してます!
他にも個人的にオススメなワンちゃんの用品もご紹介しているので興味があれば参考にしてくださいね!