必要な道具とか方法ももわからないしどうしよう...
詳しく知りたーい!
そんな疑問を解決していきます!
【初心者でもできる】犬を自宅で歯磨きさせる正しい方法を徹底解説!
「愛犬を自宅で歯磨きしたい!」と思う方は多いのではないのでしょうか?
しかし「いざ歯磨きをしよう!」と思っても、頻度や必要な道具、やり方ってわからなかったりしますよね。
実際に、私もお客様や飼い主さんの話を聞いてこんな方が多いのに気づきました。
- 歯磨きの頻度はどれくらいすればいいの?
- 歯磨きに必要な道具って何があるの?
- 歯磨きのやり方はどうやるの?
「歯磨きはしたいけど、わからないことが多すぎてできない!」という方がかなりいらっしゃいます。
安心してください!
この記事では「歯磨きに必要な用品」「自宅での歯磨きの方法」などがわかるように解説していきますので、最後までご覧になってくださいね。
執筆者紹介
よっしー(@yosy_blog)
こんな私が、ペット業界にいるからこそお話しできる視点でわかりやすく解説します!
必ず知っておいて欲しい歯磨きの知識
まずは、歯磨きをする前に、飼い主さんに知っておいて欲しい知識からご紹介します。
基礎知識を知っておけば、何もわからずに歯磨きをするよりも、ポイントを抑えて歯磨きをすることができるので、効率がよくなります。
知っておいて欲しい知識はこんな感じです。
どれも正しい歯磨きには必要な知識なので、ぜひ覚えてくださいね。
では、1つづつ解説していきます!
どうして歯磨きをする必要があるの?
人間と同じでワンちゃんの歯磨きは健康を保つためには必須のお手入れです。
歯磨きを習慣にすることで、様々な口内トラブルを予防できます。
例えばこんなトラブルです。
- 口臭
- 歯垢や歯石
- 歯周病
- 歯肉炎
- 歯槽膿漏
ほとんど人間と同じようなトラブルですね。
初期段階では放置していても症状はあまりみられませんが、悪化すると「歯茎の腫れ」「出血」「膿」「細菌の増加による臓器へのダメージ」「歯が抜ける」などの症状が見られて、最悪の場合命に関わることもあります。
人間なら自分で歯磨きをして予防できますが、ワンちゃんは1人で歯磨きをすることができません。つまり歯磨きをまったく行わないと将来的に大きな病気がほぼ確実に現れるということです。
最後までワンちゃんが健康でいるために、歯磨きは必ず必要なお手入れということを忘れないようにしましょう。
犬の歯磨きはいつからするの?
結論から言うと、お家にお迎えした子犬のうちからやっておくと安心です。
なぜなら、子犬のうちから歯磨きの習慣をつけておくと、成犬になっても歯磨きの習慣がつきやすいからです。
ただし、子犬のうちから全部の歯を隅から隅までガッツリ磨く歯磨きは必要ありません。子犬の歯は乳歯なので、生後4ヶ月頃から抜け始めて大人の歯に生え変わります。
そのため、しっかり磨いても乳歯は結局抜けるので、練習程度で大丈夫です。
例えばこんな感じです。
- 口周りを軽くさわる
- 指で歯にタッチする
- 指で歯をなぞる
- 奥歯を3秒さわる
- ガーゼで歯をこする
あくまで、大人の歯に生え変わったときに歯磨きがしやすい習慣をつけることが目的です。
強引に押さえつけたり、無理やり口の中に指を突っ込む行為などは絶対NGです。【歯磨き=嫌なこと】と覚えてしまい、歯磨きができなくなってしまいます。
【歯磨き=楽しいこと】の習慣をつけることを意識して、ゆっくりワンちゃんのペースに合わせて歯磨きをしましょう。
犬の歯磨きの頻度はどれくらい?
これも結論から言うと、2〜3日に1回の歯磨きをしておけば安心です。
理由は、ワンちゃんの歯垢が歯石に変わる期間が3〜5日と言われているからです。ですので、歯石に変わる前に歯垢を取れれば、口内トラブルを大幅に減らすことができるということです。
ただし、できるなら毎日の歯磨きが理想です。ちなみに、毎日の歯磨きのメリットはこんな感じです。
- 歯磨きを習慣化しやすい
- 磨き残しを減らせる
- 口の中に異常がないか確認しやすい
人間も毎日歯磨きするように、ワンちゃんも毎日の歯磨きをするに越したことはないです。
「今日は上の歯だけ磨こう!」「今日は1/4だけ歯を磨こう!」のように部分的に毎日歯磨きをすることもできます。
歯磨きができそうなときは、愛犬の健康を保つためにも積極的にやってあげましょう。
犬の歯磨きに必要な道具は?
続いて、犬の歯磨きに必要な道具をご紹介します。
歯磨きに関しては、様々なタイプのグッズがあります。
よく歯磨きに使う用品はこんな感じです。
いろいろあるので迷いますが、それぞれの簡単な説明と使い方を詳しく解説していきますね!
歯磨きシート(初心者向け)
初めてワンちゃんに歯磨きをするなら、歯磨きシートがオススメです。
指にクルクル巻いて、歯を直接ふくように使います。
飼い主さんの指で歯を磨くので、比較的ワンちゃんも安心して歯磨きができます。
慣れないうちは、歯の表側だけでもいいので磨くようにしましょう。慣れてきたら、歯の裏側や奥歯まで一本ずつ丁寧に磨いてあげてください。
指サック歯ブラシ(中級者向け)
指にはめて歯磨きをする指サックタイプの歯ブラシもあります。
歯磨きシートと違って、指ブラシにはブラシ部分がついているので、より歯をキレイにすることができます。ただし、口が小さい子は奥まで入らずに磨きづらかったり異物感が強くて嫌がる子もいます。
しっかりと愛犬の口の大きさに合わせた歯ブラシを選ぶようにしましょう。また、歯磨きジェルなどを歯ブラシにつけると、すんなり歯磨きをさせてくれる子も多いですよ。
犬用歯ブラシ(上級者向け)
人間と同じように、スティックタイプの歯ブラシもあります。
柄が細くブラシ部分も小さいので、口の中に入れやすくピンポイントで歯の汚れを取ることができます。さらに、シートや指サックタイプでは届かない場所まで磨くことができるので、磨き残しを大幅に減らせます。
スティックタイプの歯ブラシは、他のタイプの歯ブラシに比べて最も汚れが取れやすいです。ただし、スティックタイプの歯ブラシは、飼い主の手で歯磨きをするシートタイプや指サックタイプと比べて、不安になりやすく嫌がる子は多いです。
あまりにも嫌がる場合は、始めはシートタイプの歯ブラシなどを使い、歯磨きをすることに慣れさせましょう。慣れてきたら、少しづつスティックタイプの歯ブラシを使ってあげてくださいね。
歯磨きジェル(あると便利)
歯ブラシにつけたり、歯に直接ぬるようにして使います。ジェルタイプだけでなくペーストタイプのものもあります。
歯磨きジェルには、ワンちゃんの好きな味やニオイがついているものも多いので、歯ブラシを口の中に入れられるのを嫌がる子に効果的です。
愛犬がどうしても歯磨きを嫌がるなら1つあると便利ですよ。
歯磨きガム(あると便利)
おやつや食後にあげるように使います。
ワンちゃんが噛むだけで歯の歯垢がとれるので、手軽に歯のケアができます。
ただし、噛み合わせや噛む場所によって歯垢の取れ方にムラができやすいです。
ガムを好きなように噛ませるのではなく、飼い主さんがガムを持って噛む場所をコントロールしてあげてください。
理想は歯ブラシを使っての歯磨きなので、あくまで補助的に使うことをオススメします。
犬の自宅での正しい歯磨き方法
必要な道具もわかったところで、ワンちゃんの歯磨きのやり方を解説していきます。
正しい歯磨きで愛犬の歯をしっかりとケアしましょう。
step
1口の周りをさわるのに慣れさせる
実際やってみるとわかりますが、慣れていないと長い時間口の周りをさわっていると、振り払ったり、逃げようとするワンちゃんは多いです。
その状態では、歯磨きを丁寧にすることはかなり難しいです。
そのため、まずは口の周りをさわってもワンちゃんが嫌がらないようにしましょう。
その際に気をつけて欲しいポイントはこんな感じです。
口周りを慣れさせるポイント
- ワンちゃんがリラックスした状態で行いましょう
ワンちゃんが興奮している状態やテンションが上がっているときに慣れさせるのは骨が折れます。
慣れるまではリラックスした状態や眠りそうなタイミングで歯磨きをするとやりやすいですよ。
- ご褒美をあげながら慣らしましょう
そもそもワンちゃんにとって口の周りや中をさわられることは気持ちいいことではありません。
そのため、慣れるまではワンちゃんの好きなフードやおやつを使うと効果的です。
- 力づくで無理やりやるのはやめましょう
ワンちゃんが嫌がり続けると、思わず力づくで押さえつけて慣れさせたくなりますが絶対にNGです。
【口をさわられる=嫌なこと】と覚えるので、歯磨きをさせてくれなくなってしまいます。
大切なのは、すぐに口をさわるのを慣れさせようとしないでください。
「5秒くちびるをさわったら褒めてあげる」「5秒歯をさわらせてくれたらフードをあげる」のように、少しづつ慣れさせてあげてください。
口をさわる時間を毎日5分でも作ってあげれば必ず少しづつ慣れていきます。
1日で慣らす必要はありません。
ゆっくり慣れさせることが上手な歯磨きのポイントですよ。
step
2歯磨きシートを使う
口の周りをさわるのに慣れてきたら、実際に歯を磨いていきましょう。
指サックタイプやスティックタイプの歯ブラシもありますが、始めはシートタイプのものがおすすめです。
理由は飼い主さんの指の感触が伝わりやすいので、ワンちゃんが安心して受け入れやすいからです。
シートタイプの歯ブラシを使う際に気をつけて欲しいポイントはこんな感じです。
気をつけるポイント
- 指にしっかりシートを巻きつけて行いましょう
シートが緩んだ状態だと汚れがきれいに取りづらくなります。
シートをしっかり巻きつけて、「指で歯をこするようなイメージ」で磨きましょう。
- 指で届かないときは綿棒を使いましょう
ワンちゃんの口が小さいとシートが奥歯まで届かずに歯磨きができないことがあります。
そんなときは、綿棒にシートを巻くと口の奥まで届いて歯磨きがしやすくなりますよ。
- 1度に全部の歯を磨かなくても大丈夫です
1度の歯磨きで全部の歯を磨きたくなると思いますが、無理やり1度にやろうとすると負担が大きいワンちゃんもいます。慣れるまでは、「今日は上の歯だけ」「今日は前歯だけ」でもいいので少しづつ慣れさせるようにしましょう。
もし、シートを口の中に入れるのを嫌がるようなら【ステップ1】に戻り口周りをさわるのに慣れさせてください。
もしくは、歯磨きジェルをシートに塗ると喜んで歯磨きをさせてくれる子もいるので、使ってみるのもアリですよ。
step
3歯ブラシを使う
歯磨きシートの歯磨きが慣れてきたら、歯ブラシを使います。
シートタイプでも歯垢は取れますが、スティックタイプの方が歯周ポケットや歯の裏側など、シートで磨きづらい箇所の歯磨きができます。
スティックタイプの方が歯磨きの効果は高いので、少しづつ慣れさせるようにしましょう。
歯ブラシを使う際に気をつけて欲しいポイントはこんな感じです。
気をつけるポイント
- 歯ブラシに慣れさせましょう
シートタイプと違い指サックやスティックタイプは、固かったり遺物感があるので嫌がる子は多いです。
いきなり歯を磨くのではなく「匂いを嗅がせる」「歯に当てながらフードをあげる」など少しづつ慣れさせましょう。
- 力の入れすぎは気をつけましょう
スティックタイプは、シートタイプと違いブラシがついています。
力を入れすぎると、ワンちゃんが痛がったり、歯茎から出血をしたりするリスクがあります。
せっかく歯磨きに慣れたのに、歯磨きを嫌がる原因になるので注意しましょう。
- 歯茎や歯の裏側も磨くようにしましょう
スティックタイプの歯ブラシは、指で届きづらい箇所を磨けるのが大きなメリットです。ですので、歯の表面だけでなく歯茎や歯の裏側も磨くようにしましょう。磨き残しがあると、歯石や歯周病の原因になるので気をつけてください。
こちらも嫌がるようなら、歯磨きジェルをブラシに塗ると歯磨きがしやすくなるので、使ってみるのもいいですよ。
スティックタイプで歯磨きをするのは少し大変ですが、その代わり効果も大きいです。
今やワンちゃんは14〜15年生きるのが当たり前の時代になっています。
「あのとき歯磨きをしておけばよかった...」と後悔しないためにも、歯ブラシの習慣をつけておくのがオススメですよ。
犬の自宅の歯磨きは難しい?
ここまで、犬の自宅の歯磨きの方法を解説してきました。
歯磨きのやり方をご覧になって、「難しそうだな...」「私にはできそうにないな...」と思われたかもしれません。
でも、安心してください!
始めは誰でも初心者です。
最初はうまくいかないのが当たり前です。
私も慣れるまではかなり時間がかかりましたし、ワンちゃんにも余計な負担をかけさせてしまったこともあります。
しかし、ワンちゃんは自分で歯を磨くことはできません。
「ワンちゃんを飼う」ということは、最後までワンちゃんが幸せになれるように、「好きなこと」だけでなく「嫌なこと」も飼い主さんがしなければいけないんです。
ワンちゃんが健康で長生きできるために、少しづつ「歯磨き」を慣れさせてあげてくださいね。
【初心者でもできる】犬を自宅で歯磨きさせる正しい方法まとめ
以上が、「【初心者でもできる】犬を自宅で歯磨きさせる正しい方法」の内容になります。
一昔前は、歯磨きをする習慣は浸透していませんでしたが、今では「やるのが当たり前」のお手入れの1つです。
ワンちゃんの平均寿命が昔に比べて長くなり、「歯周病」や「歯槽膿漏」などの口内トラブルが増えてきたためです。
「ワンちゃんだから歯磨きしなくてもいい」という考えは、今では通用しません。
愛犬の健康のために、飼い主さんは正しい歯磨きを子犬の頃から習慣づけてあげてくださいね。